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家に帰ったのが夜10時過ぎ。
夜ご飯を食べる気にもなれないというよりかは、もう子供でもないため親のご飯を食べることはもう無くなった。
それに対してお父さんには申し訳ないと思う。
けれど、私にだって一日の生活リズムには事情がある。自分で選んだ道でしょ、勝手にそうなったのは自分でしょという言葉に、壊れそうになる。
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勝手にバイトをそう組み込んでもらったんでしょ。
いいよっていったあんたが悪い。
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バイトから帰ってきて、ボケーッとしてしまい、夜中の1時にご飯を食べていた時に、母にそう言われた。そのとき本当に本当に腹が立って、ご飯を目の前で捨ててやったのは新しい記憶かもしれない。
私が悪いのは分かりきっているけれど、人には何かしらの事情があると考えて欲しい。
そうやって、思うぐらいなら、最初から私を産まなければ良かったのに。
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それなのに、バイトが終わると甘いものとかを買ってきて欲しいと頼まれる。
メールは見ていたし、知っていたけど、買わずに帰るのだ。
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これは、私が稼いだお金であって、私が大学のために稼いだお金なのだから。確かに育ててくれた恩は感じているけれど、それもそれで義務ではないか。
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いつから、こんなにも悪い女になったのだろうか。
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「お腹すいた、流石に食べようかな。」
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でも、嫌いではない。親のことも、姉たちのことも。別に嫌いな訳では無い、好きでもないけど。私が末っ子と言うよりかは
私だけが全員と喋る一人だからなだけだから。
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リビングに行けば明かりはついておらず、明かりをつけては夜ご飯の準備をする。お父さんのご飯は、肉ばかりなため、食べる元気もなくなる。
我儘言うな、と思われるかもだが、疲れた体に肉って辛い。
いや、夜ご飯作っといてくれるだけでも、優しいのだろう。明日も食べよう、火曜日は休みだから、食べれる。
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「いただきまーす、相変わらず肉々しいなぁ。」
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姉たちといっても、1人は結婚してもう出ていった姉。それから、働いてる姉2人と兄がいる。
1個上の姉はホテル(リゾートとかの)で働き、もう1人の姉は美容師。兄は知らない、アパレル関係だと話してたかも。
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先程貰ったプリンを食べる。
─────── それが甘かった。
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