テラーノベル
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あの「伝説の夏休み」が終わり、からぴちメンバーの日常は少しずつ元の形を取り戻していた。学校が始まり、動画撮影も再開され、シェアハウスにはいつもの賑やかな笑い声が響く。しかし、あの夏が残した痕跡は、確かに存在していた。
ショタロリ化から元の姿に戻ったどぬ、ヒロくん、そしてのあさん。彼らは以前と変わらない高校生としての生活を送っていたが、体にはあの夏の経験が刻まれていた。
特に顕著だったのは、どぬだった。夏休みの間、頻繁にトイレに行っていた影響か、少しだけトイレが近くなっていたのだ。普段の生活で困るほどではないが、外出先ではメンバーがさりげなくトイレの場所を教えてあげたり、休憩を挟んだりする光景が見られるようになった。本人は少し気まずそうにしているが、メンバーは誰も気にせず、むしろそれが「どぬらしさ」として受け止めていた。
そして、ヒロくんは、以前よりも少しだけ病弱になっていた。季節の変わり目には風邪を引きやすくなり、少し無理をすると熱を出すこともあった。るなちゃんはもちろん、他のメンバーも彼の体調には以前より気を配るようになり、「ヒロくん、無理しすぎじゃない?」「ちゃんと休んだ方がいいよ」と声をかけることが増えた。ヒロくんも、素直に彼らの気遣いを受け入れるようになっていた。
のあさんは、ロリ化していた時期の記憶は曖昧なものの、たまに子供っぽい言い回しが出たり、甘えん坊な一面を見せたりすることがあった。その度に、ゆあんくんが「のあさん、可愛いなぁ」と微笑むのが、シェアハウスの新しい日常の風景となっていた。
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