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こっぺぱん
53
「銀さーん、起きてください」
聞き慣れた声
その声が、愛おしくてたまらなかった
お前の声がフラッシュバックする
「うるせェな…あと5分…」
お前が俺の毎日の中に居なくなったのが嘘みてぇに
今でも鮮明に声が聞こえてくる。
「おめーに返事したのに
肝心のおめーはいねぇんだったなァ…」
お前はこの世界にはもう居ねえ
どれだけその名を呼んでも
返事が返ってくることも
俺の素直な気持ちをどれだけ伝えようとも。
でもよ、
神様
あんなに純粋に、
俺に好意をひたむきに向けてくれていたあいつを死なせちまったひでぇ神様
どうか、一晩で良いから
お前の夢を見てえんだ
今日もまた眠りにつく
てめえをあの日に置いていきながら、時は進んでいっちまう。
「…銀さん、なんで泣いてるんですか?笑銀さんらしくないですよ」
「うるせェ、泣いてねえよ」
でも、懐かしい声を聞いて視界が滲んだ
あぁ、
「てめぇなァ。なんで銀さん置いてって行っちまうんだよ。
俺のことなんかどうでも良くなったか?」
好きだったんだなァ。俺
「銀さんはまだ来ちゃダメですからね、
銀さん死んじゃったらアニメ終わっちゃいますよ!」
「はいはい。わかってるっつーの」
不器用にお前を撫でた手は震えていた
んだよ。俺っぽくねえ
「じゃーな」
幸せな夢を見ていてもいつかその夢は終わっちまう
毎朝うるさく起こしてきたあの声はもうしない
隣には誰も居ない
「……夢くらいもう少し見せてくれても良いだろーが…」
『銀さーん、起きてください』
「…うるせぇっての」
頭を掻きながら、ソファから立ち上がる
「さーて、今日も仕事すっかァ」
万事屋の窓から日の光が差し込んでいる
俺の気持ちなんて知らずに、ぎらぎらと日が輝いている
「、…」
無意識に名前を呼びかけた
「あー…。
いねえんだったなァ……」
夢の中でもう一度、お前の名前
呼んであげればよかったな
cö shu Nie / 夢をみせて
end
コメント
2件
小奏だれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
うわぁ…めっちゃ泣ける😭✨ 銀さんの「うるせェな」がもうただのツンデレじゃなくて、喪失感と未練が透けて見えるのズルすぎる…。「隣には誰も居ない」の一文で心臓ぎゅってなったよ…夢の中の小奏とのやり取りが優しすぎて、余計に現実とのギャップが辛い。でも「万事屋」ってワードから察するに、この世界観めっちゃ好きだし続きが気になりすぎる!あおね³㌥さんの文章、情緒が美しすぎて何度も反芻しちゃう🥺💕 次話も全力で待ってます!!