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なるほど、レイマリさんの一人称確かに難しそうね
…こういう時に慌てては行けない。ポーカーフェイス。今は聞かれる訳には行かない
「今、城からすごい音しましたよね?」
「そうね、しましたね。」
そう言いつつ、彼女は鎌を取り出す。
堂々と取り出したのは多分、ここが人気がなかったからだろう。
「さすがに援護に行かないとまずいでしょって思いまして。」
これは事実だ。実際に心配だし、助けないとまずいと思っている。
「いや、それはいいんですけど…いえもんさんをどこに置いてきたんですか?」
「は…?」
俺は茶川いえだ。それとも同姓同名がいるのか…?なんて馬鹿みたいな反応をする。
「別にいいですけど…Sレイマリ、本物はどこに?私が魂の形を覚えていないとでも?」
「…なるほどね…無駄ってことか…w」
どうやらめめさんにはお見通しのようだ。
「あ〜あ〜、頑張って化けたのに…意味ないじゃん」
私はくるっと宙返りをすると同時に私の周りから煙が出てきて、俺の姿を変える。化けた姿でも良かったが、人間の身体能力であの化け物と戦うのはきついからだ。
多分、いや確実に戦闘が始まる。
「いや、そんなに構えなくていいですよ。まあ、一旦見逃します。」
「え?」
そう言いつつ、めめさんは鎌を下ろす。何故か見逃された。え?ほんとになんで?
俺の頭の中がはてなマークで埋め尽くされる。私の想定では、
いえもん?っていう人の場所を教えろ→私が拒否→戦闘
…の流れだと思っていた
どうやら違うようだ。
「私もみぞれさんを手助けしたいですし…それにこの爆音、彼でしょ?」
めめさんが呆れたような、煽るような顔をこちらに向け、言い放つ。ははは…僕は心の中で自分のことを笑う
──────やっぱりめめさんには敵わない
「いや〜やっぱり分かりますよね…あまり、大きな音を出すなと言ったんですけどね…」
めめさんは鎌を闇?のようなところに突っ込んで戻す。どうやら武器を元の場所に戻したらしい
油断している。そう思ったが、相手はめめさんだ。それに不意打ちはあまり好きではない。
「協力…してくれます?」
「まあ、そうしないといえもんさん場所教えてくれないでしょ?」
めめさんは私に冷ややかな目を向ける。
まあ実際そうする予定だから、当たっていると言えば当たっている。
「まあ、そうなんですけどね…ただ、知っての通り私は天邪鬼なんですよね〜笑素直に協力してもらうのは逆に納得出来ないですね〜」
…めめ村のメンバーは全員ひねくれている。そのことを俺は知ってる。それは私も例外では無い。
だからこそ、本当はめめさん達を利用して、僕は高みの見物をしようと思っていたが…それは難しそうだ。
「とりあえず急ぎますよ。」
「あれ?いえもんさんはいいんですか笑?」
めめさんの冷静な判断に私は煽るように話を振る。
そうするとめめさんが嫌そうな顔をする。俺はこういう顔が好きだ。自分でもひねくれているとは思う。ただ、俺の口は止まることを知らない。
めめさんは嫌そうな顔をしたまま答える。
「後で回収します。それより今はみぞれもんです。唯一めめ村の毒牙が回らなかったと言っても過言では無いみぞれもんですよ?本気を出せるとは…思いません?」
「そこははっきりさせてあげて下さいよ…」
めめさんの返答に今度は私が呆れる。そうするとたははwと笑う彼女の横顔が見える。
その顔は化け物とは思えないほど美しい笑みを浮かべる。つくづく喋らなければ美人なのにな…なんて余計なことを考える
「まあ、れいまりさんもめめ村の村民ですから、助けるのは当然です」
さっきまで笑っていた顔を急に真顔にしながら言われる。情緒不安定か、と柄でもないことを言おうとしたがやめとく。一瞬のセリフがずっとネタにされることがあるからだ。
…一瞬でもかっこいいと思ってしまった。
「私がめめ村のメンバーだとはもう思ってないですけどね」
俺は小声でつぶやく。そしたらめめさんがすぐに私の顔を覗く。私はすぐに表情を笑顔に変え、正直に言う。
「もう何年も会ってないので…解散したのかと…」
「それは、まあ、申し訳なかったですけど…」
めめさんの口元がもごもごと効果音がつきそうな仕草を見せる。
…いい加減な村長だ
そんな話をしていると城の門に付く。魔法結界がはられているのか、門はほのかに青白く光っている。
めめさんは躊躇いもなく、鎌を急遽取り出し、振るう。
──────パリンッ
ガラスが割れるかのように簡単にその結界が壊れる。…ただ、それすら罠だったかのように爆音が私たちの耳を裂くかのように鳴り響く。
鼓膜が破れたような…いや、音は聞こえる。
それは俺が耳を反射的に塞いだからだ。この音には慣れた。
「はぁ、相変わらずあの人は…」
とめめさんはため息をついて城の門を開ける。
私とめめさんは城の中に向かって走り出す。
はい!ここで切らせていただきます!ここで少し小話を…
れいまりさんの性別を直前まで迷いまして…そのため一人称がブレッブレですが、次回からは私に統一させていただきます!一人称は性別にはあまり関係なく、あくまで中性的だな〜っと軽く思っといてください!
ちなみに、衣装は和風っぽいのをイメージしています!
それでは!おつはる!