TRUE END 「WISH FOR YOUR LIVING」
明日で、翔くんはその人生を終えることになる。
家の中が、怖いほど静かだ。家事をあれこれ指図されることもない。
でも、嬉しくはなかった。断じて。
その日の夜、突如病院から連絡があった。
「失礼します、めろん総合病院のものです、ドナーが見つかりました」
私たちは車を病院まで飛ばした。
そして、手術の時間。
暖房の効いている病院の中、震えながら手術の終了を待った。
そして日付が変わる3分前。
「手術中」のランプが消えた。
そこにいたのは、ここにいる全員に心からの祝福をと言わんばかりの表情をした医者や看護師、そして
今までで一番輝いている笑顔の翔くんだった。
「おめでとうございます、手術は無事成功しました」
生きていることを望まずにはいられない存在、この世で一番大切な人。
その人の生がここにある。
それだけで、快晴の空よりも晴れやかな気分だ。
「……おかえりなさい!」
「…ただいま!」
一つずつ失っていく君へ。 THE END
と、いうことでいかがだったでしょうか!
奇病系初めてなので緊張しましたが、皆さんたくさんいいねをしてくださって、
連載シリーズで初のいいね数300超を達成しました!
この物語を楽しんでくださって本当にありがとうございます。
これからのmrpk関連の物語(告知した妊パロを覗く)は、この物語がTRUE ENDで終わったと仮定して進めます。
皆さんに星刻の神の祝福とご加護のあらんことを。