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こんにちはあるいはこんばんは
あひるです
今回は蘇枋 体調不良です(前回の桜の胃腸炎が蘇枋に移ったって感じです)
それでは
ど
う
ぞ
!
それは、桜が胃腸炎になってから、3日くらいしたときだった
夜、桜と一緒に寝ていると、なんだかお腹に違和感を覚えた
けれど、大丈夫と思い、放っておいた
けれど今は、その選択を後悔している
あのとき桜くんに声をかけていれば今の自分が苦しむことは無かっただろう
なぜなら、その違和感が腹痛へと変わったからだ
しかも、今日は平日、桜くんも仕事があり、朝早くに家を出た 帰ってくるのはきっと夕方辺りだろう
(それまで、耐えなきゃ)
連絡しようと思った時もあったが、連絡したら仕事を中断させてしまって、申し訳ないからやめた
「はぁッ….ふ”ぅ」
腹痛を逃すように呼吸をする
少しは楽になるがそれも一瞬だけだった
「….いたぃよぉポロ、さくら..くん」
あまりの痛さに弱音を吐いてしまう
こんな姿、桜くんには見せたくないが、桜くんに会いたい
だけど迷惑になるから、我慢しなきゃ
「は”ぁッ…は”ぁッイタッ」
時計を確認する
時間は14:35 まだ桜くんは帰ってこない
早く桜くんに会いたい
あの大きな優しい手でお腹と頭を撫でて欲しい
もう腹痛も気持ちも限界だった
「ふ”ッ..すま、ほ」
お腹を押さえながら手探りでスマホを探り、引き寄せる
LINEを開く 一番上には桜の文字
タップをする
おなかいたい
はやくかえってきて
送信
これで帰ってきてくれるはずだ…
「は”ぁッ..いたぃ、さくッらくッ..う”ッ」
突然吐き気が襲ってきた
受け皿も何もないここで吐くわけにはいかない
お腹が痛いのを少し我慢し、気怠い体に鞭を打って、トイレへ向かった
トイレにて
「..はぁッおぇッ..さくら、ッく」
「うぶッお”えっ…」
オレが下手くそに吐いていると、ガチャとドアを開ける音がした
桜くんが帰ってきた
ドタドタドタ
「蘇枋!」
あぁ、桜くんの声だ
安心する
だからか、さっきまで強張っていた体中の力が抜けた
瞼が重くなり、心配そうな顔をする桜くんをぼんやり見ながらオレは、意識を手放した
ーーー桜視点ーーー
焦った
蘇枋から、おなかがいたい、はやくかえってきてと仕事中に連絡があった
いつもなら、迷惑になるからと連絡をせずに、1人で耐えているのに…
仕事を中断し、急いで帰った
そうしたら、トイレから蘇枋が吐いている音がして、向かうと、お腹を抑え、吐いているとても辛そうな蘇枋が目に入った
「蘇枋!」と声を上げると、突然蘇枋が倒れ、気絶してしまった
ここまで1人にしてしまったことに自分を恨みながら、起こさないように、揺らさないように、だけど早く、辛そうな蘇枋をベッドへと運んだ
「は”ぁッ、ふ”ッ」
一応寝てはいるが、とても辛そうだ
ここから離れてやりたくないが、看病セットを持ってこないと行けない為、辛そうなに眠っている蘇枋にすぐ戻ってくる、と声を掛け、部屋を後にした
あれから部屋に戻り、10分くらいしてからだろうか
蘇枋の目が覚めたと思ったら、腹痛が襲ってきたらしく、珍しく弱音を吐いている
「は”ぁッさくッらくッイタッ」
「も、むりぃ..いたぃよぉポロ」
「大丈夫だ。蘇枋」
前、オレが体調不良になったときの蘇枋のように、優しく、落ち着かせるように頭を撫でる
「さく、らッくん….は”ぁッ」
少し落ち着いたのか、声が少し小さくなった
と思ったのも一瞬
すぐに腹痛が復活したのか、また辛そうにしてしまった
「も、むりッ、さくらくッいたぃ…ハァ」
「大丈夫だ、俺は蘇枋が治るまで離れねぇから」
蘇枋がやってくれたように、俺の存在を伝えるように蘇枋を撫でる
「蘇枋、水飲めるか?」
それどころではないのはわかっているが、吐いてから口を濯がせはしたが、水は飲ませてやれてない
そのことを思い出し、提案した
が、蘇枋は嫌らしい
これはまずい
水を摂らせないと脱水になりかねないからだ
「ちょっとだけでも飲めないか?」
「むりッ、おなか..いたぃか、らハァ」
「そうか、ごめんな」
病院に連れて行った方がいいのか?
そう思い、スマホで調べてみる
すると、あるサイトで
体調不良の時、水が飲めないなら病院に行って、点滴を打ってもらうべきです
と記載してあった
「蘇枋、病院行けるか?」
と聞くと、首を縦に小さく振ってくれた
病院は隣町にある為、タクシーを手配し、病院に行く準備をして、タクシーが来るのを待った
ーーー車内(タクシーの中)ーーー
「ハァ、いたぃよぉ、さくらくん」
「あぁ、痛いな。大丈夫、大丈夫」
「ん”〜〜」
ブランケットに包まれた蘇枋は、少しは腹痛は落ち着いてきたらしいが、まだ痛むらしく、弱音を吐いては、俺に慰められる
運転手さんには蘇枋が体調が悪い事は乗車する時に伝えた為、少し早めに、病院に着くように急いでもらっている
(多分、俺の胃腸炎が感染っちまったんだろうな)
そんなことを考えながら、いつの間にか寝ていた蘇枋の頭を撫でる
と、すごく気持ち良さそうな顔をした
やっぱり、俺の恋人、いや”夫”は可愛い
「着きましたよ」
そう運転手さんから言われたのは、あれから20分くらい経った頃だろうか
代金を渡し、隣ですやすやと寝ている蘇枋を抱き上げ、運転手さんに礼をいい、病院内に入った
受付を済ませ、待合室で呼ばれるのを待つ
「ん…..さくらくん」
「あ、蘇枋、起きたか。腹はどうだ?」
「まだ、いたぃッけど、へーき」
「そうか。多分俺のが感染っちまったんだろうな。ごめん」
「さくらくんがッ….あやまること、じゃないよ..ふぅッ」
「….ありがとな」
それから、5分後くらいに呼ばれ、診察をしてもらうとやっぱり胃腸炎だった
水を飲めてないことを伝え、点滴をしてもらい、タクシーで家に帰る
帰りのタクシーでは、点滴のおかげなのか、すやすや気持ち良さそうに眠っていた
家に着き、ベッドに寝かせ、それから15分くらいして、蘇枋は起きた
「ん…さくらくん?」
「蘇枋、おはよう。腹の調子はどうだ?」
「だいぶ、ましになった。ありがとう、さくらくん」
「ど、ど、ういたしまして////」
俺が照れてると、ふふっと可愛い声で蘇枋は笑った
「かわいいね、遥くん」
「な、なまえッあ、あとか、か、かわいくねぇしッ」
「いや、かわいいよ」
「は、は、隼飛の方がカワイイしっ」
「え…//」
「あ、ありがとう//」
お互いに照れながら、ほのぼのした会話を続ける
遥くんと隼飛と
“永遠に一緒に入れますように“
蘇枋は無事回復した
その日の夜は、遥と、甘い甘い夜を過ごしたそうな….
ここで終わりです
読んで頂きありがとうございます!
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それでは
ぐっぱい