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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
女子研究大学短編集

女子研究大学短編集

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51

.꒰ঌ👾🪴👑 少女レイ 1໒꒱.

♥

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2024年05月20日

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【設定】

しろせんせー×まちこりーた×ニキ

高校生パロ。

少女レイの曲パロ。

※このお話は死ネタ、虐めネタ含みます。

大丈夫な方のみ続きを見てください。

____________________


《早く、堕ちて。》


____________________


酷く透き通った空を見つめ、その瞳が揺れる。


彼が空を見るのは、何故か。


戻ってきて欲しい。戻ってきて欲しくない。


彼の瞳が曇る。



彼は静かに、涙を流した。

____________________


カンカンカンカンカンカンカンカン……



少女の近くでけたたましく音が鳴り響く。

ハツカネズミなる生き物は敵に追い詰められるとせめてもの反撃をする。

では、彼女は追い詰められたが否、せめてものどんな反撃をするか。















少女は踏切へと飛び出した。
















____________________


しろせんせーside__


💛「あ”ーーーー、、、あっちぃ”ぃ”、、、」



💙「ほんまやなぁ、、」



暑く溶けるような気温。

体が汗ばみ思わずハンディファンを取り出す。

ぶぉーという小さな音が心地よく目を瞑っていると俺達のスマホが音を鳴らした。



💛「あ、クラスラインだ、」



そうニキが呟く。

俺もスマホを開いてクラスラインを眺める。

クラスメイト40人の内“39人”が入っているクラスライン。

通知の元はクラスのマドンナ的存在、坂上まちこからの連絡だった。



💚【ごめんなさい明日ジャージ必要です.ᐟ.ᐟ】



途端につくいいねのマーク。

彼女は人気者だ。

彼女曰く俺らも人気者、らしいが。

彼女と俺ら2人はいつも一緒にいる。

所謂イツメン。

今日はまちこの予定は合わず、ニキとファミレスに来ていた。



💛「…ボビー幸せ、?」



💙「っえ、、?」



ふと、ニキが呟いた。

思わずえ、と返してしまう。

幸せ、とはなんだ。



💛「……ボビー、まちこりのこと今でも好き?」



俺の返事を待たずして、またニキが俺に問う。

……答えなんて決まってる。



💙「当たり前やろ、」



そう言いながら、胸がざわ、とする。

クラスライン。全員が見る場。

……俺に先に連絡が欲しかったと思うのはいけないことだろうか。



💛「……ボビー、変なことだけはしないでよね、」



💙「……何言ってんねん、w」



そう返す俺の中ではどろ、とした感情が渦巻いていた。

____________________


9月某日__


あくる日、俺とニキが教室に入るとざわざわと声がしていた。

何かとニキと顔を見合せながら人が集まっている場所に向かう。



♡「ぅっ……ぁっ……」



人の輪の中心で、泣き声がする。

聞いたことのあるその声に思わず俺らは輪の中に入っていった。



💙「っ……まちこっ……、…っ?!」



💛「まちこりだいzっ…?!」



💚「ぅぁっ……ぅっ……あっ……」



視界の端に映る“ソレ”。

まちこの机。席替えしたばかりの机。

そこには花瓶の中に一輪の白百合が咲いていた。



💛「っは……っ、!誰だよ!!こんなことしたやつ!!!!」



💙「っざけんな!」



ニキも俺も、声を荒らげる。

クラスメイトは顔を見合せ薄く微笑むのみ。

嘲笑っている。まちこのことを。



__机の上の花瓶。

それは学校で死者が出た時に行う行動だ。

……ただ、それにはもうひとつの意味がある。

____次の標的。


イジメ。それはどんな場であろうと密かに、或いは公に行われていることだ。

このクラスでも、イジメはあった。

落書きされた机。ゴミ箱に捨てられる手荷物。意図的に入れてもらえられないクラスライン。


定期的に、イジメの標的は変わる。

誰か妬ましい人ができた時、誰かに嫌なことをされた時。

そんな時、“イジメ”という思考に至るのはごく一部の人間だ。

ただ、そのごく一部の人間は虐めたいものの机に密かに花瓶を置く。


…………それが、イジメの合図。

誰も止められない。誰も止めようとしない。

なぜなら、自分が虐められるから。

周りの人間が助けようとしないのは、ひとつになってほくそ笑むのは、ある意味護身だ。

自分自身を守るため。

……何よりも人間らしく、何よりも残酷な行動。



💙「……まちこ、立てるか、?」



顔を隠して肩を震わせる彼女に声をかける。

まちこは小さく頷き、俺の手を掴んで立ち上がった。



💙「…次やったら、分かってるよな、」



そう言い放つ影で、悪魔が微笑んだ。

____________________


1ヶ月後__


💙「変なとこ呼び出すなお前、」



💛「……………………」



黙りこくるニキにはぁ、とため息を着く。

……こちらとしても忙しいので要件は手短にしていただきたい。

唐突に帰り際、ニキに校舎裏に呼び出された。

告白じゃあるまいしこんなところに呼び出す必要があるのか。



💙「…ほんまどうしたんお前、」



💙「……何か、あったん?」



💛「……よく、言えるな、」



💛「気づいてるくせに、さ」



💙「……………………………………」



💛「…お前だろ、まちこりの机に花瓶置いたの」



💙「…はぁ?そんなわけ、ないやん」



💙「大体なんでそんなことするん?好きなやつに?ありe」



💛「いい加減認めろって!!!」



💛「……わかってんだよ、っ全部…」



💙「…上手くやれたと、思ったんやけどなぁ〜、、w」



💛「…………………………」



遡ること、1か月前。

まちこの机に白百合の花瓶を置いたのは俺。

理由?決まってる。

……俺だけのまちこでいて欲しいから。



💛「……っなんで…っこんなこと……っしたんだよっ、、!」



💙「…お前に言うことあるか?」



💛「っざけんな!!!」



💙「っ、」



💛「まちこりのこと好きなのがお前だけだと思うなっっ、、!!!!!」



💙「……………………………、」



無言でニキの横を通り過ぎる。

……どこかで、分かっているはずだった。



💙「あ、ニキ、」



💛「…………………………」



💙「言っとくけど、まちこに言ったらもっと虐めるからな?」



💛「…あくま、」



ぼそ、と小さく呟いたその言葉を背に、俺は家へと帰った。

____________________


💚「ごめんなさっ……ごめんなさいっ……」



♡「それ言ったら済むと思う?w」



♡「……坂上だって、前のいじめを無視したくせに、」



💚「ごめっ…………い”ッ””……」



💙「…っ、まちこっ……!!」



💚「ぅあっ……せん、せ……」



💙「お前らほんっとにふざけんな、、!」



💙「…まちこ、行こ」



💚「っ……うんっ……」



💙(……アイツ休みでよかったわ、)












💚「……っね、せんっせ……?」



💙「…?なんや、?」



まちこの怪我の手当をしながら、返事をする。



💚「……っお願いっ…離れ、ない、で……っ」



💙「当たり前に決まっとるやろ、?」



小さく、まちこの手の甲にキスをする。

……堕ちた、だなんて今この瞬間、確信ができた。



💙「…まちこのことは、何があっても守るからな」



💚「っ…うんっ………………」



💙「…まちこ、これ、」



💚「…………え、?きー、ほる、だー…」



💙「……俺と、おそろい」



💙「俺だと思い、?いつでも、そばに居るから」



💚「うんっ……ありっがと……っ、、」



そう泣きながら笑顔で頷いた彼女の表情はいつになく美しかった。

____________________

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1話完結にしようとしてたら長すぎてやっぱり数話完結制度にしました😌


𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮 𝐟𝐨𝐫 𝐰𝐚𝐭𝐜𝐡𝐢𝐧𝐠.

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コメント

4

ユーザー

あらやだ好きすぎます...‼️‼️ せんせーって好きな子のこと虐めたそうですよね...それも相まって少女レイとあってます(?)

ユーザー

ほんとに少女レイのまんま過ぎる。しろせんせーside、少し鳥肌立ちました

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