テラーノベル
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理沙ちゃんは戸惑っているようだった。でも今は理沙ちゃんのことを考える余裕なんてなくて。
「でも、由夏さんはそれでいいんですか?」
「うん」
良いも悪いも、既に起こったことを無かったことになんてできないし。
「分かりました! すぐに連れて帰って由夏さんの分まで私が瑞穂を怒りますから! 本当にすみませんでした」
「ううん。理沙ちゃんは何も悪くないよ」
深くお辞儀をしてから走って行った。
さっきのは事故。
そう、あのキスに隼人君の気持ちなんて入ってない。
「あー、もう。分かってるつもりなんだけどな」
その間に見えない場所に移動して、園内にいる人達をボーッと眺めた。カップルに友達同士、家族連れ。視界には楽しそうな人ばかり入ってくる。
泣きたくても泣けない。
そんな時スマホが鳴った。出ないとダメ、だよね。
コメント
1件
由夏さんの「泣きたくても泣けない」って言葉、すごく刺さりました……。キスが事故だったって自分に言い聞かせてる感じとか、目の前の楽しそうな人たちとの対比が切なくて。理沙ちゃんの必死な謝罪も胸にくるけど、由夏さんの心の内がもっと知りたくなりました。スマホの相手、誰なんだろう…続きが気になります🌙
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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