チェンソーマン 早川アキ 様の夢小説
 
 
 
 
 
 
 ⚠自己満夢小説
 
 ⚠作者アニメ勢(原作ミリしら)
 
 ⚠解釈違い
 
 ⚠アニメ勢ネタバレ(原作第一部)
 
 ⚠夢主名前固定
 
 ⚠死ネタ
 
 ⚠雰囲気重視、内容薄
 
 ⚠意味不
 
 ⚠時間軸謎
 
 ⚠『』→夢主。「」→アキ、その他
 
 ⚠ちょっとセンシティブ(匂わせ程度)
 
 ⚠最後に解説とプロフあり
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 それでも大丈夫な方だけお進み下さい𓂃🌊
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『アキくん!大丈夫!?』
 
 過ちは6月の終わり頃。
 
 「これくらい…大丈夫です」
 『ダメだよ!すぐに止血しないと』
 「いや、こんな所で…」
 『じゃあ一度ホテルに寄ろう。ここからじゃ家も本部も遠いし』
 
 任務中に腹部に怪我を負った後輩、アキくんを連れて近くのホテルに入った。
 普通のホテルとは違う、お城のような外装とやや照明が暗い室内。
 考えが浅はかだった。
私も、彼も。
 
 『よし、これで一旦大丈夫』
 「ありがとうございます」
 
 腹部に巻いた包帯の口をキュッと結ぶ。
 大きなベッドと薄暗い部屋。
戦闘で興奮した脳には悪い条件が重なり、無意識に鼓動が早まる。
 
 『…シャツ洗ってくるね』
 
 血が滲んだシャツを引っ掴んで洗面所に逃げ込む。
冷えた水が手に触れ、頭も冴える気がする。
 すると間もなくして洗面所の扉が開いて、アキくんが横に立った。
包帯を巻いただけの上半身の肌色が、視界の端の鏡に映る。
 
 『どうした…の…』
 
 頬に触れた、大きくて少しかさついた手指。
すりっと目の下を撫でられて親指が唇を優しく擦る。
 
 『あ、アキくん?』
 「緊急だからって大人の男女が2人でラブホって、状況分かってます?」
 
 夜の海のような静かな濃紺と目が合う。
胸を押し返したくても、素肌に触れるのは躊躇われる。
 
 『だめだよ…』
 「そんな顔してよく言う」
 
 整った顔が近付いてくる。
 今日どんな下着付けてたっけとか、シャワー浴びたかったけど許してもらえないだろうなとか、そんな事をいやに冷静な頭で考える。
 じっとりと肌に張り付く初夏の暑さが私達を狂わせる。
 
 「いいですか?」
 
 今聞いてくるなんてずるい。
 拒むことなんてできなかった。
 
 『…好きにして』
 
 私は、アキくんの事が好きだから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 あれから私とアキくんは、たまに会ってはお酒を飲んだり体を重ねたりした。
 それだけでなく休日は出掛けたりと、まるで恋人のような逢瀬もしている。
 その行為の中に愛の言葉は一つもない。
 
 『近くの少し大きな公園で夏祭りがあるんだって。行かない?』
 「ナギ先輩好きですよね、そういうイベント事」
 『だめかな』
 「いいですよ。その代わり浴衣着てきてください」
 『それが条件?』
 「はい」
 
 手も繋ぐし、キスも、それ以上もする。
言うなれば恋人ごっこ。
 それでもよかった。
アキくんの目的なんてなんでもいい。もしかしたら目的なんてなくて、暇潰しかもしれないし、遊びかもしれない。
 
 けど、今が良ければそれでいい。
 未来なんてどうでもいい。
 仕事柄いつ会えなくなるか分からない。
今を楽しまなきゃ。
 
 そう、自分に言い聞かせて。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ナギ先輩、煙草吸うんですか」
 
 月明かりが差し込む紺色が溶けた部屋の中。
アキくんの煙草を一本拝借して大きく吸い込む。
 
 『たまには…ね』
 
 なんて強がったけど、私にはちょっと苦かった。
 外では秋の虫の声がする。
泣いてるように聞こえるのは、なんでだろう。
 
 「ナギ先輩、」
 
 まだ長い煙草を私の口から抜き取って、灰皿に押し付けるアキくん。
 唇に触れる感触の優しさが、私の頬を撫でる弱さが、この関係の脆さと尊さを表してるみたいだ。
 
 「もう一回」
 
 ベッドにゆっくり戻されて、湿ったシーツが肌に触れる。
着たばかりの下着はすぐに脱がされた。
 
 『もう。声抑えるの大変なのに』
 「頑張ってください。デンジに聞かせたくないんで」
 
 それは私との関係を悟られたくないからか、私を独占したいからか。
 大事なところは言わないのは、私も同じ。
 私は抵抗する事もなく、覆い被さるアキくんの後頭部に手を回して、纏められた髪をほどいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 隣で眠るアキくんの頭をそっと撫でる。
 さっきまでの色気はどこへやら、幼さの残る寝顔を見れるのは今だけだ。
 
 『消滅の悪魔』
 
 背後から現れた紫色の手がアキくんの頭上を掠めて消える。
 咳き込むと口の中に鉄の味が広がった。
 もう私には後がない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 どちゃっと鈍い音がした。
 見慣れた悪魔の首がごろりと足元に転がる。
 瞬きする間もなく私は致命傷を負って力なくその場に倒れた。
長い赤髪が私に背を向けたのがかろうじて見えた。
 
 「君が契約していた悪魔の能力はとても厄介で苦労したよ。早川くん達には殉職したって伝えておくね」
 
 怒りが込み上げてくるのに拳を握る力だって残ってない。
 分かっていた。私は負けると。
 それでも自分にできる事はしたかった。
好きな人が利用されているところを黙って見ていたくなかったんだ。
 
 『アキ、くん…』
 
 風に煽られて手元に転がってくる一本の煙草。
アキくんが眠ってる間にこっそり盗んで、ポケットに入れていたものだ。
 目の前には青空とうろこ雲が広がっている。
頬を撫でる風は冷たく、夏の終わりを知らせていた。
 
 アキくんが私に触れてくれたのも、恋人のように接してくれたのも、
ただの夏の気の迷いかもしれいない。
 けれど私を見るあの濃紺の瞳には、疑う余地もない程の優しさが滲んでいた。
 
 
 
 夏の所為でもいい。
この恋は、あの日々は、紛れもない幸せだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 名前:ナギ
 年齢:20代前半(アキより上)
 所属:公安対魔特異4課
 契約してる悪魔:消滅の悪魔
 
 後輩であるアキに思いを寄せていたデビルハンターの女性。マキマの思惑やアキが洗脳されている事に気付いていて、消滅の悪魔の能力で“洗脳を無かった事にしていた”(マキマがアキを洗脳した事実を消去していた)。最期はそれをマキマに気付かれてしまい、悪魔と共に殺される。なお、消滅の悪魔の能力を借りる代償は“生命力”。
 
 
 
 
 
 名前:早川アキ
 年齢:20代前半
 所属:公安対魔特異4課
 契約してる悪魔:狐の悪魔、呪いの悪魔
 
 ナギの後輩であるデビルハンターの青年。マキマに洗脳されている事も、その事実をナギが消していた事も知らない。マキマの洗脳が解けていた間ナギを慕っているような素振りを見せていることから、アキもナギに思いを寄せていたと推測できる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 【夏の所為】____ END.
コメント
4件
ナギちゃんのおかげで洗脳されていないことも知らないからこの後は原作通りに何も知らずに洗脳されちゃうのか…😿 相変わらず言葉遣いとかがめちゃくちゃ上手ですごく好きです😽🫶🏻
初のチェンソーマン夢小説。多分これが最初で最後です笑。時間軸としてはデンジくんが来て、パワーちゃんはまだ登場してないくらい…という設定ですが、原作との季節感や時間が噛み合ってないかもしれません。⬇️