どうも皆様、サカナです
そ、創作意欲が溢れて止まらない…
仏帝普がどこにもないので自己生産します
プロイセン受けは露帝普、墺普だけではありませんのよ
史実関係ありません
仏帝さんがヤンデレです
⚠️旧国しか出ません、露帝死亡、グロ描写有
フランス帝国とプロイセンが付き合ったらしい。
詳しい経緯は知らないが、まあ一時期は同盟も組んでいたことだし、有り得なくはない話だった。
ただ、フランス帝国は他者に対して厳しい評価を下す人物であるから、ロシア帝国にしてみれば不思議な話でもある。
プロイセンは粗暴で戦闘狂気質。
フランス帝国とはあまり相性も良くなく、同盟時代には力で無理矢理従えているように見えていた。
しかしまあ、本人らがそれで良いのなら、部外者は口を挟むべきではない。
からかいはするが、特に言うことはないなとロシア帝国は結論付けた。
そうして数日が経った ある時のこと。
爽やかな朝の空気と、よく晴れた気持ちの良い日差しの中を散歩していたロシア帝国は、バッタリとプロイセンに会った。
フランス帝国と手を繋ぎ、仲睦まじく歩いているようだ。
「やぁ、プロイセン、フランス」
「…貴様か」
「ロ、ロシア…」
にこやかに挨拶したつもりだが、2人からの反応は芳しくない。
「君たち恋人になったそうだね、イギリスから聞いたよ」
「あぁ、そうだ。お似合いだろう?」
不機嫌そうな顔から一転し、ご機嫌になったフランス帝国はプロイセンを抱き寄せてアピールしてくる。
「ひっ…」
「まあ、いいんじゃない?私は人の事情に首を突っ込むような野暮な真似はしないよ。君たち2人が良いのなら、それで好きにしてくれたまえ」
「嫉妬か?素直に認めろ、私とプロイセンは、理想の恋人に違いないのだからな」
「君ってそういうところ面倒臭いよね。私はもう行くけど…」
プロイセンの腰を抱き、恋人繋ぎを見せつけてくるフランス帝国を無視し、何やら顔色の悪いプロイセンの頭を撫でた。
「このガリアに何かされたら、遠慮なく私に言うんだよ。君はやたらと絡まれるからね」
「ロシア…」
手を離し、にこっと微笑む。
プロイセンは、余っていた手でロシア帝国の袖を掴んだ。
「っ…た、たすけて…」
「え?」
予想外の言葉に呆然としていると、凄まじい殺気に当てられた。
「おい」
「っ!!!ロシア!!」
「…?かはッ…」
胸元に、先程までなかった剣が突き刺さっている。
長い刃が深々と、ロシア帝国の胸を貫いていた。
そして剣に力が込められ、肉を裂く音と共に袈裟斬りにされていく。
今ので内臓がいくつ潰れたのだろうか。
ロシア帝国は痛いとすら思う前に倒れ伏し、状況が理解できぬまま血を吐く。
「チッ…無駄な血を浴びた。行くぞ」
「あ、や、ロ、ロシアが…!」
「どうせ助からん。それより、帰ったら仕置きだな」
淡々とロシア帝国を切り捨てた剣を仕舞い、フランス帝国はプロイセンと手を繋ぎ直した。
「ご、ごめんなさっ…で、でもロシアは無関係でっ…」
「お前が巻き込んだんだろう?早く来い」
「おれ、が…あ…ぁ…」
血を流して倒れるロシア帝国は、ぴくりとも動いていない。
ひどく濃い血の匂いが満ちて、プロイセンはボロボロ泣きながら引き摺られて行った。
決して望んで恋人になったわけでない2人は、返り血に濡れて帰路を辿る。
ロシア帝国には虫が集り始めていた。
無理矢理引き摺られて連れて帰られた、新しい我が家。
フランス帝国はプロイセンを床に放り投げ、木の扉をバタン!と強く閉めた。
「プロイセン、さっきの言葉はどういうつもりだ!!!」
同時に激しい怒鳴り声が耳をつんざく。
「ご、ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!!!」
「片目じゃ足りなかったか?!お前は、私の恋人なんだ!!!助けてなどとふざけたことを抜かすな!!! 」
「ごめんなさいっ!!ちがっ、そんなつもりじゃっ…」
「言い訳など聞きたくもない!!!」
「ゔッ…や、やめ…い、た゛…」
柔らかい腹部をぐりぐりと遠慮も容赦もなく踏みつけ、フランス帝国は怒鳴り続ける。
「多少は従順になったかと思えば…私というものがありながら、助けを求めるとはどういう了見だ!!腹立たしい…お前でなければ、あの帝国のように切り捨てていた!!」
「ひっ…ぐ…ぅ…ぉえッ…」
穴が空くかと思うほどに強く、怒りを向けられ踏まれ続けた。
プロイセンは別に、初めからフランス帝国と恋人になりたいわけではなかったのだ。
こんなに気持ちの悪い癇癪持ちの男だと知っていれば尚のこと。
けれど、力で勝てないのをいいことに脅され、無理矢理付き合わされた。
最初はすぐ別れれば満足だろうと考えていたものの、フランス帝国の執着はそんなものでは済まない。
戦のゴタゴタに紛れて片目を抉り、以来逆らえなくなったプロイセンをいいように扱っている。
従えば無茶を振られ、反抗すれば逆上され、フランス帝国好みの言動しか許されない。
プロイセンはただ、好きでもないフランス帝国のことを好き好き言って、片時も離れず手を繋いでいなければならなかった。
恐ろしくてできたものではなく、助けを求めたが、相手は無惨にも殺害されてしまったのである。
「お前に外は早かった。来い」
「げほッ…ひゅーッ…ふーッ…」
「早くしろ!」
「はひっ、ごめんなさぃッ…!」
来いと言われたのは真っ暗で窓に板が打ち付けられた、プロイセンに与えられた部屋。
ここでするのは生活ではなく、性行為や躾、お仕置きである。
「お前はもう、2度と外へは出さない」
「へっ…そ、そんな…」
「当たり前だろう。また今日のように誰かを殺す事態になっては面倒なのでな」
「ロシア…」
「他の男の名を口にするな」
「ご、ごめんなさい…」
俯くプロイセンの頬から首筋、そして大きく目立つ黒い翼を撫で上げた。
「お前にはこの翼があるからな…いつ逃げられるかわかったものではない」
三羽の黒鷲同盟…プロイセン、ロシア帝国、オーストリア帝国の間で交わされたその同盟は、三国の象徴が黒鷲であることに由来する。
プロイセンの背に生えた立派な翼は、まさに黒鷲そのものだ。
ふかふかと感触を楽しむように揉まれ、くすぐったそうに揺らしている。
「さ、切ろうか」
切る?何を?人を?国を?
否…
この、翼を?
「…は?ッぎぁッ!?」
フランス帝国はどこからかハサミを取り出し、プロイセンを押し倒す。
察して暴れるプロイセンの抵抗も虚しく、目隠しをされて四肢を拘束された。
「や゛めろッ!!!それだけはッ、頼むからぁ!!!」
「私はお前に頼んだ時、何も聞いてもらえなかったからな。だから私も、お前の頼み事を聞く義務はない」
「ゆるしてくれッ!!!お願いだ、ほんとに、き、切られたら、飛べなくなる…!お、おれの、俺の大事な翼が、なくなるのは嫌だぁっ!!」
「なに、安心しろ。風切り羽以外はきちんと残し、手入れも私直々に行う。少し見栄えは悪くなるが、飛べもしないが、なくなりはしない」
「ちが、そうじゃ…」
暴れるプロイセンを無理矢理に押さえつけ、飼い鳥のクリッピングをするつもりで翼を切っていく。
暗い視界の中、プロイセンは自身の一部を喪失する悲しさと恐怖に暴れた。
今すぐにでも逃げ出したい。
オーストリア帝国や他の国々に助けを求めて、ロシア帝国を助けて、フランス帝国から逃げたかった。
そのためには翼が必要不可欠。
地の利がない分足で敵わないことは目に見えているからこそ、空から逃げなければならない。
しかし飛行するための翼を切られてしまっては、そんなこと生え変わるまで出来なくなる。
それまでの期間、頭のおかしいフランス帝国に何をされるかわかったものではなかった。
「やめてっ、やめてください…っ!お願いします…っ!切るなっ、いやだぁっ…」
耳元からサク、サク、と羽が切られる音がする。
痛くはなかった。
でも心は傷ついた。
「やだッ…やめろぉ…ッ…」
「そんなに泣くな。少し切っただけだろう。もう片側もするから、大人しくしていろよ」
必死に翼を閉じてみても、フランス帝国に広げられて羽を切り揃えられる。
「なんでこんな…ッ…離せぇ…!」
「…人間たちは鳥を飼う時、初列風切羽を切るらしい。お前も私の飼い鳥なのだから、切らねばならないだろう?」
「お、俺は飼い鳥なんかじゃっ…」
「いいや、お前は飼い鳥だ。私なしでは生きていけない、哀れで小さな鳥籠の中の存在だ。もう、私の期待を裏切ることのないように」
拘束を解かれ、目隠しも外された。
見えるようになった途端プロイセンは自身の翼を見て、羽のなくなった箇所を何度も何度も触っている。
「やだ…いやだいやだいやだぁ…ッ」
実際に切られてしまった羽を確認してしまい、大きな喪失感に溺れた。
切り落とされた羽を拾い、きゅっと唇噛み締める。
しかし、プロイセンはただ悲しんで泣くだけの乙女のような性格はしていない。
キッと見下ろすフランス帝国を睨めつけ、静かに溢れる涙で濡れた顔を袖で拭った。
「…なんだ、その目は。反抗的で気分が悪い」
不恰好にされてしまった翼を閉じ、プロイセンはふんとそっぽを向く。
許さない、などとは呟けなかったが、十分な抵抗だった。
「気に入らない」
「んぐッ」
気に障ったのだろう、そっぽを向かれたフランス帝国はプロイセンの顎を掴んで自らの方向を向かせ、赤みがかった目尻に残る涙を舐め取り、小さなナイフでガーネットを突き刺す。
「ぃぎッ!?!?」
「お前のその反抗的な目が気に入らない!こんなもの、早く潰してしまえばよかった!」
翼の次は視界を奪われ、唯一残っていた片目が失われた。
ナイフが突き刺さったそこからドプドプ血が流れてきて、強烈な痛みが駆け抜ける。
「ぁあ゛ああ゛あ゛あ゛ぁああ゛ッッ!!!! 」
ぐちゅり、と眼窩でナイフを回す嫌な音が脳に響く。
そのままナイフごと眼球が引き抜かれ、フランス帝国は用済みの視神経をぷつんと断ち切った。
「あ゛ぁあ゛ああッッ!!!め、が…ッ…ぁぐうぅぅぅッッ……!!」
「反省しろ」
反省も何も、プロイセンは旧友に助けを求めただけである。
確かにフランス帝国を蔑ろにするような行動は取ったが、それはフランス帝国の行動があまりにも酷いからであって、何も最初から喧嘩腰で殴りかかったわけではない。
ぶちゅっ、と何かが潰れる音がした。
プロイセンはもう何も見えない真っ暗闇の中で、何が潰れたのかは見えない。
しかしながら、自身の抉り取られた眼球であることは見なくたってわかる。
以前抉られた時も、そうされたからだった。
血が流れ続ける左目を押さえ、プロイセンは蹲って苦しむ。
涙を流せば眼窩に入り、更なる痛みが脳を焼く。
ギチギチ軋むほどに強く歯噛みし、震えて痛みに堪える。
泣いても喚いても目玉が戻ってくるわけではないのだから、とにかく痛みを誤魔化さなければ死んでしまう。
フランス帝国は眼球を潰した足をそのままに、蹲って苦しむプロイセンを抱きしめた。
「安心するがいい、お前があのようにふざけた態度を取らぬと言うのなら、もう痛いことなど私はしない」
信用できるわけがない。
“旧友に助けを求めた”
これが自分の罪だとするならば、そのたった一つの罪で、第一に旧友を、次には自由を、その次には大事な翼を、更に次には眼球と視界を奪われて、どうして信用できようか?
急速な貧血に脳がクラクラする。
歯を強く食いしばってしまったからだろう、頭も顎も痛くなってきた。
目が覚めたら、本当の自室のベッドの上であれば良いのに。
痛みのキャパシティを超えて、プロイセンの意識はそこで途切れた。
糸が切れたように倒れ込むプロイセンを抱き上げ、フランス帝国はそっとキスを落とす。
処置をするため、別室へと運んだ。
目が覚めた時、以前と視界は暗かった。
暗いというより、表すのなら真っ暗闇だ。
どちらの眼窩にも眼球はないのだから、当たり前だろう。
布の擦れる音がすると思えば、どうやら両目を覆うように包帯が巻かれているらしい。
痛みもないので、鎮痛剤でも打たれたようだ。
布団の感触を頼りにベッドの淵を探り当て、壁でないことを確認してからゆっくり足をつける。
「…ぅわッ」
バタン。
なぜだか足に力が入らず、固い木の床に倒れ伏した。
「…?…??」
腕は動く。普段通り、両手の指もきちんと揃っていた。
翼も、切られているが動かすことだけならできている。
足は、動かない。
膝から下に力が入らず、どうしても立ち上がることはできなかった。
足を触って確かめていると、なるほど足首にも包帯が巻かれているらしい。
「…あー」
2度と外に出さない、というのは本気らしかった。
アキレス腱というものは、一度断裂してしまえばどんなに時間が経っても元には戻らない。
意外にもプロイセンは冷静だった。
何もかも失い、正直なところ諦めの気持ちが強かったからである。
もう眠ってしまいたいが、ベッドには戻れない。
力の入らない足を引きずり、先程まで寝ていたベッドから布団を落とす。
ごろんと寝転がって、猫のように身を丸めた体を空いた翼で覆う。
もはや考えることも疲れてしまった。
大人しく、フランス帝国の言いなりになってしまおうか。
寝入る直前、薄まる意識の中でそう思った。
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うひょおおおあああ😭😭😭💕💕 可愛いぞ…🥺︎︎🫶💘とてつもなく可愛いぞ… いやー!少ないんですよ!フラプロ!ヤンデレ鬼畜仏帝君…しっかりプロシアちゃんのこと 可愛そうにしてるのいいね…💕💕プロシアちゃんが助けを求めているのに対して 「私がいるのに」って、ちゃんとあたおかになってるの好きです…もう大好き…💕💞 うおー!プロシアちゃんは甘やかされる(意味深)運命なのだー!!
うぉお、、、!フラプロ良いなぁ、、、一度可能性の目が見えたら徹底的に潰しにかかる仏帝が鬼畜過ぎてめっちゃ好きです☆しかもしっかり小鳥の飼い方間違えてるのが更にプロイセンを可哀想にしている、、、 そして露帝さんめちゃめちゃ呆気なく逝っちゃったな、、、可哀想で好き☆