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何かテラーノベル使い慣れてないからよく分からないけど第2話100いいね突破したって通知来たので書きます🥲
第3話「夜明けのコンビニ」
2人の境界線
「……ねぇ、それ、どういう意味?」
スンリの声は低く、でも震えていた。
真剣な眼差しがジヨンを縫い止める。逃げられない。いや、逃げたくなかった。
ジヨンは、ほんのわずかに笑った。皮肉にも、安心にも似た顔で。
「おまえって、ほんと…察し悪いのな」
そのまま、手が自然とスンリの頬に伸びた。
あたたかい。
スンリの肌は、どこか火照っていて、呼吸がほんの少し乱れていた。
「ヒョン…」
「何も言うなよ」
ジヨンは囁くように言った。
そして、そのまま、そっと唇を重ねた。
最初は触れるだけのキスだった。
けれど、スンリの手がジヨンのパーカーを握りしめた瞬間、感情があふれたように、唇が深く重なった。
重ねた息と、音。
キスの合間、スンリが小さくジヨンの名を呼ぶ。
「……ジヨン、ヒョン……」
ソファの隙間に押し倒すような体勢になったとき、ジヨンは一瞬だけ動きを止めた。
目を見つめる。問いかけるように。
スンリは、何も言わなかった。ただ、頷いた。
それだけで、全てが通じた気がした。
ジヨンはスンリの服の裾をゆっくりとめくりながら、喉元に唇を滑らせた。
「かわいすぎんだよ…」
無意識にこぼれる声に、スンリが少しだけ笑った。
夜は、まだ深く。
でももう、寒くはなかった。
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