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4話書きます!
第4話「夜明けのコンビニ」ほどける夜
ジヨンの手が、スンリの頬から首筋、鎖骨のあたりへと滑っていく。
触れる指先は、思っていたよりも繊細で、優しかった。
ふたりの間を流れる空気が、静かに、でも確かに熱を帯びていく。
ソファの背に押しつけられたスンリの体が、小さく揺れる。
息が乱れてきて、ジヨンの服をつかむ指先にも力が入る。
「……スンリ」
低く、押し殺した声で呼ばれる名前に、スンリが応えるように目を細める。
「……ここまで来て、止めらんないよ?」
その言葉に、ふたりの体が一瞬だけ固まる。
けれど次の瞬間、スンリはそっと首を横に振った。
「止めたくない」
それが合図だった。
重なった唇の奥で、すべてがほどけていった。
抑えていたもの、誤魔化していたもの、言葉にならなかった感情のすべてが。
シャツのボタンがひとつ、またひとつ外されていくたびに、
ふたりの距離が過去の友達関係から、どこか違う関係へと変わっていく。
肌が触れ合うたび、心の奥にしまっていた本音まで、じわじわと暴かれていくようで。
それがくすぐったくて、でも気持ちよかった。
やがてシーツの上、呼吸だけが響く夜。
唇で追いかけ、指先で確かめながら、何度も何度も名前を呼び合った。
⸻
カーテンの隙間から朝の光が差し込んで、ジヨンは目を細める。
隣に寝ているスンリの寝顔は、あまりに無防備で、少しだけ子どもっぽかった。
「……可愛いな、こいつ」
呟いた声に、スンリが目を薄く開ける。
「……なに、見てんの、ヒョン」
「別に。夢見てんのかと思っただけ」
「これが夢なら、朝なんて来なきゃいいのに」
その言葉にジヨンは笑って、髪を撫でる。
「バカ。朝が来たから、また会えるんだよ」
すみません長い上に本当にキリが悪い、、😭
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