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『kzsy編』始動
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kz side
寒空の下の屋上。夕日が赤く俺たちを照らしている。永遠と思えること時間、続くたわいもない会話。
そんな美しい青春の1ページ。とは行かず、fuとrmの間にいざこざが生じてしまった…。
rmが泣いて帰り、呆然とし追いかけようとしないfuをsyが諭し、追いかけさせる。
しかし、fuを諭し追いかけさせた張本人は、アメジストのような綺麗な瞳を不安そうに揺らし、fuが飛び出ていった扉を見つめている。
kz『大丈夫だよ。sy…』
〃『あいつらだもん。』
後ろからそっとsyの頭を撫で、抱き寄せる。そして、syのお腹に両手を回し、顔を肩に乗せ後ろから強く抱きしめる。
syはそっとお腹に回る俺の手に男子高校生だとは思えない華奢な手を重ねてくる。
syは手を重ねてくると、俺の手をぎゅっと握り口元へと連れてゆく。連れてゆかれた手がsyの柔らかい唇へと触れ、スっと高い鼻に触れ、長い睫毛へと触れる。
寒空の下風に曝されたsyの顔は、ひんやりと冷たくなっている。
kz『sy…不安?』
sy『ん…』
少し元気の無い、いつもより低く重い空気を感じる返事が俺の腕の中に収まる可愛い彼女から聞こえてくる。
ひゅーっと冷たい風が吹く。syのワインレッドの綺麗な髪が風に揺れ、寒いのか少し身震いをする。
kz『風邪ひくから帰ろ…?』
俺はsyの寒さに曝され冷たくなった手を引き、帰路に着いた。
冷たい風が肌を刺す帰り道。会話はなくただ淡々と歩く音が響くだけだった。
どうもfurmが喧嘩したあとから、syの様子がおかしくまるで、俺の声もあまりきこえていないかのようだった。不意に横目でsyを見ると拳にかなりの力が入っていて、白くなっていた。
kz『sy…手強く握らないの、怪我するよ…。』
〃『大丈夫…?』
sy side
みんなでわちゃわちゃバース性発表__。
だったはずなのに、fuとrmが喧嘩をはじめてしまって、その張り詰めた空気が俺の心を揺さぶった。
俺たちは小学生の頃から仲が良くて、喧嘩なんてほとんどしたことがなかった。初めて見るrmの苦しそうな泣き顔に、fuのイラついた顔。
全部が全部怖くて、俺たちの関係が崩れてしまうのではないか。そんな不安に俺の心は支配された。
いつもの帰り道___。
変わっていないのは道だけで、kzとは会話がなく、furmがいない寂しい帰り道は冷たく肌を刺す風も合わさり俺の心も体も冷たくする。
帰路に着いたものの、俺の心の不安は消えることなく、増していくばかりだった。
どうにかこの不安を逃したくて、無意識に拳に力が入る。
冷たく感覚の鈍った手のひらに爪がくい込む。
するとkzに『怪我するよ』…といきなり手を捕まれ制止される。その声すらも、ぼやけていて頭に入らない。
kz『大丈夫…?』
kzは俺を制止すると、俺の前に立ちぐいっと頬を掴んできた。
日が暮れ、暗くなり街灯に照らされるkzの綺麗な髪を見ると不思議と吸い込まれそうになる。
俺の好きなkz。街灯に照らされ、風に揺られる白銀の髪、その隙間から見えるピンクダイヤモンドのような瞳。
その全てが美しい___
kz『不安…なんでしょ?』
確信をつくkzの発言に、胸がドキリとする。抵抗しようにも手を掴まれ、頬を掴まれ、どうにも抵抗出来ない状況が続く。
kzの問いに答えずにいると…
kz『帰ろっか…』
突然kzは手を離し、前を向きスタスタと歩き出してしまった。
kzに触れられていた場所がほんのりと熱を帯びている。そこが冬の空気に曝されてどんどん冷たくなる。
sy『まッ…』
俺は夜道で少しずつ遠ざかるkzの手を急いで掴んだ。 kzの手は俺の手よりも一回り大きくてほんのり暖かい。すると、kzは優しく手を握り返してくれる…
その安心感のある手は俺の心の不安を少し減らしてくれるものだった。
会話もなく無心で歩いていると、いつの間にか俺の家の前だった。
sy『…送ってくれてありがと、』
kz『ん、またな』
離れようとしたけど、でも離れるのが寂しくて悲しくて。どうしてもkzと握っているこの手を離したくなくなってしまった…
俺たちの間には沈黙が続き、kzと目を合わせることが出来ない。それがどことなく寂しくて、余計にkzの手を離すことが出来なかった。
kz『sy、俺帰るよ?』
kzのいつもより低い声が響く。すると、俺の心が冷たくなるのが分かる。
そんな冷たい声で話さないで。いつもの優しい声で俺に話してよ…。
sy『ぎゅ、して…』
1拍置いて、kzの体に俺の体はすっぽりと包まれる。冷たくなった俺の体はほんのりと暖かいkzの体に包まれて少しずつ暖かくなっていく気がした。
sy『ん、んん…』
kzの体に包み込まれると、ふわふわと花のようないい匂いがして無意識にkzの胸に顔を擦り付ける。
kzの左腕が俺の背中に周り、右腕は俺の頭を撫でる。絹糸を戯けるように俺の髪を扱うkzの手つきは優しく、気持ちがいい。
kz『今日俺ん家泊まんない…?』
sy『んえ、』
kzが俺の頭を撫でる手を止めたかと思うと、そう問いかけられた。
sy『い、いの…?』
ぱっと上を向くと、kzと目が合う。目が合ったかと思うとkzの顔が近付いて来て、ちゅっ…とリップ音が響いた。
何度も角度を変えながら、優しくキスされる。
kz『俺一人暮らしだし、大丈夫。しかも明日休みだし明日デートしよ…?』
“ デート ” 久々に聞くその言葉に胸が高鳴る。
sy『ふへ、泊まる…//』
kz『ん、準備しておいで』
いつもの優しいkzの声が俺の心を暖かくする。
kzの家でお泊まり。それを思うだけで嬉しさが溢れ、口角が上がる。
kz『ほら、準備してきな?待ってるから』
sy『中で待ってて、?』
kzの手をぐいっと引き、俺の家の中へと誘導する。
kz side
俺の家にsyが泊まることになって、俺はsyに準備しておいで、と言ったはずなのに何故か家の中へと案内される。
kz『おじゃましまーす……』
sy宅へ入ると同時に、ぶわっとsyの匂いに包まれる。syの家なのだから当たり前なのだが、それがどことなく嬉しく感じる。
syの家へは何度も赴いたことがあるのに、syを意識して入るのは初めてだった。
sy『ちょっとまっててね』
syは俺にへらっと柔らかい笑顔を向けて家の奥へと入っていく。
玄関に座り込んでいると、syとsy母の会話が聞こえてくる。仲睦まじい親子の会話で微笑ましくなる。
sy『今日kzの家泊まってくるからね』
母『明日も泊まるの?』
sy『たぶん泊まる……あ、後俺Ωだったからね』
軽……親にバース性を軽く伝えられるものなのか。そんなsyとsy母の関係性に少し面白く思う。
母『あ、kzくんはどうだったの?』
sy『んぇ、αだったよ?』
母『まあ!挨拶しなくちゃね〜』
sy『ちょ、!!』
そんな会話が聞こえてきたかと思うと、ばたばたと走る音が近付いてくる。反射的に腰を上げ、家の奥へと目を向けるとsy母がこちらへ向かってくるのが見えた。
母『まあ、kzくんお久しぶり〜。大きくなっちゃって〜』
kz『お久しぶりです…w』
久しぶりに会ったsy母、昔からあまり変わっていない。そんなsy母を追いかけて、後ろから『もー、』と現れるsy。
母『kzくんほんとにうちの息子をよろしくね〜?』
kz『もちろんです、幸せにしますよ』
そう言い、syに目線を向けるとsyの顔は赤く染まっていて、耳までもその色に侵食されていた。
sy『じゃあ、いってきます』
そう言い俺たちはsy母に手を振りながら、家を後にした。
外は、肌を刺すような冷たい夜風が吹く。その風がsyの髪を揺らし、頬を紅潮させている。そんなsyを見ると少し変な気分になる。
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遂に、というかやっと!kzsy編始動です…
なかなか進みません。kzsy編も長くなりそうです🫠🫠
不定期更新過ぎるので、モチベ下さい
コメントしてくれる方ほんとに励みになってます😭😭
週2くらいでは投稿できるように頑張ります…
他連載もしたいので__
.:° 🌾🌾╰(ˇωˇ )╯🌾🌾;。:*
コメント
8件
キャー!待ってました!! かざしゅう編めっちゃ楽しみにしてます!!
ひゃーーーかわいいまってましたーー‼️😭😭😭❤️❤️❤️kzsyuスタートおめでとうございます最優先で追います💁🏻♀️ syuさんfurmさん思いなの優しすぎてすきです😇🤍kzさんあまあまでめろいですかわいいദി_ .̫ _ᐡ꒱➰🎶🎀
好き、やっぱ光に包まれているような…鼻血を出すのは日課になってきました