紬said
廊下を歩いていると、
麗「紬ちゃん!!」
後ろから、お茶子ちゃんの声がした
私が振り向くと、お茶子ちゃんが抱きついてきた
『お茶子ちゃん、お疲れ様。よう頑張ったね』
私は抱きしめ返し、お茶子ちゃんの頭を撫でた
麗「試合のとき、紬ちゃんの言葉を聞いて嬉しかったの。私のために言ってくれて嬉しかった。ありがとう」
私の胸元で、嗚咽が聞こえてくる
ギュッと私の裾を掴んで、涙で私の服を濡らす
『うちがあんときなんではらかいとったかわかる?』
首を振るお茶子ちゃん
『ばり好きな友だちばバカにしゃれたけんばい』
それを聞いて、更に泣くお茶子ちゃん
『お茶子ちゃんな、じぇったい、優しゅうて立派なヒーローになるーばい。やけんしゃ、焦らずゆっくり行こうや。うちらと一緒にしゃ』
麗「、、、、、ッ、うんッ!!」
私も、少しずつ・・・
君たちに侵され、1歩1歩、確実に
君たちの目指す道へと、歩みを進めようとしている
その事実が少しだけ、悲しく感じてしまう
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