テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ロビーへ戻ると、昼下がりの穏やかなざわめきが耳に広がった。
律は足を止め、いつもの無表情で華を見やる。
「……持ち場に戻りましょう」
それだけ。普段通りの短い言葉。
なのに、華の心にはほっとした温かさが広がった。
――特別扱いされていない。
――でも、確かに気遣ってくれた。
その距離感が、今の自分には心地よかった。
「はい」
小さく頷き、華は再びフロントの持ち場に立った。
1,705
1,016
1,241