『なぁ奏斗…かまって、。?/』
勇気をだして彼に伝えた言葉。奏斗になら甘えても良いと思ったから。
でも返ってくる言葉は想像とは真反対で、。
「は、きも、笑 無理なんですけど笑」
信頼できていた恋仲の奏斗でさえ甘えられるのは嫌なんだ…と、ショックどころではなく、そこからは記憶になかった。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
『……はっ、、!!!?……』
カーテンの隙間から光が差し込む。朝なのだと実感したと同時にあれは夢なのかと考えた。
実際言われたことも、そんな素振りを見せることもない。だが奏斗がどう感じてるなんて分からない。
もうその時から怖くて仕方がなかった。
しばらくして寝室のドアが開いた。そこに居たのは今あまり会いたくない奏斗だった。
「ぁ、起きた?おはよ雲雀。よく寝れた?」
『ぇ、あ、うん。おはよ。ねれたよ』
「そっか、よかった。」
頭を優しく撫でられる。まるで安心させてくれるみたいに。
『…………。』
「そうだ。僕、今日外せない用事があって、帰り遅くなっちゃうかもなんだけど大丈夫?」
『ぉん、だいじょうぶ。気おつけてな。』
「そう?雲雀もちゃんとご飯食べてよ?確認するからね。」
『ん、そこまで心配せんくてもええのに、』
「雲雀は僕にとって大切な存在だから。」
この優しさが辛い感じてしまった。嬉しいと感じることが出来ず、俺のココロのナカはおっきなアナが空いているみたいだった。
『ありがとな。ほら時間やばいんやろ?』
寝室を出て一緒に玄関へと向かう。〔寂しい〕の一言すら言えなくて。一緒に居たいのに、バカなこともしたいだけなのに。それとは裏腹な言葉が発せられる。
「行ってくるね。何かあったらちゃんと連絡してよ?」
『おん。気ぃつけてな。』
出ていくのかと思ったが、しばらく突っ立ったままで。 見詰められ俺は疑問を抱き問おうとした。
『ど、とうかしっ⎯⎯⎯⎯⎯⎯』
よく理解ができなかった。いや理解しようとしなかった。急に抱きしめられた。
「そんな顔して、行きたくなくなる。」
『…ぇ……?』
うそ、顔に出てたのかな。とか迷惑かけてる?という焦り、スタッフさんは奏斗が遅刻した理由が俺のせいだと知ったらどう思うのだろうか。恨まれる?嫌われる?……怖い。コワイ。
『な、何言っとるん?笑 こんなことしてる暇ないんやろ?ほらはや⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯』
「こんな事?雲雀にとってはこんな事で済まされるようなことじゃないんじゃないの? 」
『俺のこと考えてる暇じゃないやろって、怒られるのは奏斗なんよ?』
「雲雀だって今、自分よりも相手優先して喋ってる癖に。俺は今雲雀と同じことしてるだけだけど?」
「雲雀は分かってないよ。」
『な、急に何言ってんだ、』
「僕がこの世で一番に考えて優先すること、なんだと思う?」
『……んなの…わかんねぇ、よ。』
自分でも恐ろしい程に声が震えた声がでた。わかんなくて、考えたこともなくて。
「雲雀。お前だよ。大切で絶対に手放したくない生涯共にしたいってずっと思ってる恋人だよ。」
『ぅん、ありがとな。伝わったよ。』
「……はぁ、嘘つき。全然伝わってないね。」
何でも見抜かれる。俺の心が分かってるかのように。どうして?なんでなの。奏斗、お前は……俺の事が、。
『ほら、ほら!もう、ええから!行ってき?』
「いや休む。こんな状態の彼女置いていくと思う?」
『は、??外せない用事なんやろ?だめやんか、っ俺ほんとに何ともないし』
「いいよ。今の雲雀にはわかんないだろうから、ほら寝室行くよ。着いてきて。」
こんなの……無茶苦茶だ……。なんでそんな心配してくれるの?なんでそんな優しいの。
その優しさが苦しいよ。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
kn視点
今日の朝のことだった。家を出る2時間前に起きて準備をしようと目覚めた。
隣でいつも可愛い寝息を立てて寝ている雲雀だが、今日は違った。ずっと苦しそうに唸って、収まってまた唸って の永遠の繰り返しだった。
息は上がり、閉ざされた瞳からは涙が零れていた。
心配で身体を引き寄せ、一定のリズムで背中を優しく叩いてやると唸りは収まり、いつもの可愛い寝息へと戻って行った。
この時はまだ迷っていた。ほんとに今日は欠かせない用事があり、急に休めば色々な方々に迷惑がかかる。 少し雲雀から離れ準備をし始めた。もう一度様子を見ようと寝室へ向かうと、閉ざされていた瞳は開いていて、空っぽで恐怖混じりの瞳と目が合った。
最近仕事が多く雲雀と触れ合う機会が無いからそれが原因なのだろうか。
分からない。でも大切な恋人は無理をしている。この考えだけは一向にぶれなかった。
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
hb視点
「おいで。雲雀」
『……、かなと…ッ』
俺の足は進まなかった。優しい笑みで優しい声で手を広げて待ってくれているのに、俺の身体は動かない。
「……雲雀。大丈夫、不安に思うことないよ。」
『…ぅ……ん。』
奏斗に自ら抱きしめに行くのではなく、奏斗の広げている腕の隙間に入っただけ。後は奏斗に身を委ねようとした。
「よしよし〜、雲雀はいいこだね〜。」
ぎゅっと抱きしめられ一気に奏斗との距離が縮まる。背中に伸びた手は一定のリズムでトントンしてくれていた。奏斗の匂いと甘い声で俺の閉ざされていた感情は簡単に解けて言った。
俺も奏斗の背中に手をまわして、肩に顔を埋めてすりすりと、頭を擦り付けた。
「んふ、甘えちゃってかわいいな、雲雀」
『…キモく、なぃん?』
「何言ってんだか。寧ろ真逆だよ。興奮しちゃう程にかわいいよ。」
『へ、ぁ……/こ、こうふん、?』
「そ、人の身体って素直だからさ、触ってみ?」
と言って奏斗の手は俺の手を掴み、奏斗のモノへと近づけられた。
少し躊躇ったがソレを触ってみると緩くたちあがって、固くなっていた。触ったことでまた興奮をしたのか触る度どんどんおっきくなっていく。
「身体正直だからさぁ〜?雲雀に甘えられたらこうなっちゃうの。」
ぶわっと顔が熱くなるのを感じた。説得力がありすぎて否定なんて浮かばなかった。ただその現実を受け入れるしかなくて恥ずかしくて耐えられなかった。
「顔真っ赤、笑 かわいいな〜ほんとに。食べちゃいたい♡」
奏斗に顎クイをされ、親指で唇を撫でられる。ドキドキとその行動に期待をして目をゆっくり閉じた。
「……っ♡」
ちゅっ
目を閉じた直後に唇に柔らかいものが当てられた。奏斗の唇なんだと理解する。
何度も何度も角度を変えて触れるだけのキスをされる。それすら気持ちよくて、もっと欲しくて……誘うように唇を少し開いて閉じていた奏斗の唇に舌を少し押し付けた。それに気づいた奏斗は欲を抑えきれない様子で舌に吸い付くように絡めてくる。
『ん、ぅっ♡んっんッむ、…はふ♡』
「ん……はッ……っ♡」
頭がとろとろに蕩けてしまうほど口内を犯される。ベッドにキスされたまま押し倒されて、恋人繋ぎにされる。奏斗はキスが辞められないのかずっと少し乱れた息遣いで必死にキスされる。
苦しくなってきたが恋人繋ぎされ彼を止める手段がなかった。ずっとされるがままに、抵抗する力も抜けて喘ぐことしかできなかった。
「ぷは……っ♡ごめ、止められなかっ……」
『げほッ♡はぁッ、はぁ…♡』
視界が涙でボヤけていて奏斗の顔がよく見えない。言葉を失うかのように消えていった言葉が気になっているのに。
俺がある程度まで息が調ったが、あれから奏斗は口を開いていない。
涙も頬につたっていったので視界がハッキリとしてきた。
『ん、は……かなと?/』
「なぁ雲雀。」
急に呼ばれたものだから疑問を抱いていると、先程と同じように手を掴まれ、奏斗のモノに当てられた。
それは先程と比べ物にならないくらい、固くておっきかった。俺とのキスでこんなに興奮してくれたの?と嬉しくて自然と口角が上がっていた。
「何その顔…っ、ほんと、ずるい奴。」
『…そんなおったてて…どうするん、?』
「雲雀が相手してくんないの?」
恥ずかしくてそっぽ向く。なぜかドキドキしてしまって鳴り止まない。
『…ッ/んっ、相手……する、/』
「んはっかわい。久々だね。」
といいながら慣れた手つきで脱がされていく。オレのが顕になって、久々で恥ずかしくて隠したくなった。
『ひ、ぁ…だめッ/…みんで、/』
「雲雀、気持ちよくしてあげるから。手避けて?」
思い出してしまう、奏斗とヤッた時のこと。優しくて、でも気持ちよくしてくれて…その快感が身体に深く刻み込まれている。もっかいあの快感を求めてしまう。
『ぅ、ぁッ/……♡』
恐る恐る手を避けた。奏斗は優しく微笑んでくれた。その直後に俺のモノが奏斗の手に包み込まれてゆっくり上下に動き始めた。
『あ、ぁあッぅん、ん♡♡ひゃ、ッん♡♡』
ヌチュヌチュというやらしい音と俺の喘ぎ声が部屋中に響いた⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯
ここで終わりにします🙇♀️
下書きに入っていたやつですが楽しんで読んで貰えてたら嬉しいです!
あまりにも忙しすぎて投稿も全くできなくて、作品作る時間もなくて、 続きの作品待ってくださってる方ほんとに待たせすぎて申し訳ないです😭
落ち着くのがまだまだ先なのですが気長にお待ちして頂けると助かります😭😭
コメント
2件
あ、好きですぅ