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語り部タヌキ❤️🩹
70
#初投稿
ささのはだよ
2,021
31
「お!この絵良いな」
先生は一つの絵画を手に取る。題名は「雨の女」、謎に魅入ってしまうこの絵を見過ごせなかった。
「良い絵を買ったなぁ…シャーレに飾ろうかな♪」
「あの~先生?」
「どうしたの?ユウカ」
仕事中に珍しく話しかけて来た。何が聞きたいか聞いてみたところユウカは
「さっきから視線を感じるんですけど…」
「そんなことか」と先生は思った。シャーレにはセリナやイズナ、盗聴器のコダマも居るわけで…視線を感じても全くおかしくない。
「大丈夫さ!気のせいだよ」
そう言いながらユウカに帰るように促す。そう言ったものの先生自身もここ最近ずっと視線を感じている。
「イズナ~?セリナ~?居るなら出ておいで?」
誰も反応しない。モモトークで問いかけるが二人とも本当に他所にいるらしい。ならこの視線は誰だろうか…ユウカも帰り、本当に先生だけだ。だが視線は感じたまま時間は過ぎていく。
「ここまで来ると気味が悪くなるな…」
周りを見渡すが何時もの風景に最近追加された「雨の女」の絵だけだ。
「まさかな?」
時間が経つごとに不安と疑心は募って行く。みていると段々不安に成ってくる。前の所有者からは「有り難う、本当に有り難う。ようやく解放される」と意味の解らないことを言っていた。
「まさかこの視線のことか?」
見つめていると更に不安に成り、一人なのが心細くなってくる。
「取りあえず帰るか…明日も仕事、早よ寝なきゃなぁ」
「…まだ視線感じるな」
おかしい、帰っても見られている感覚が無くならない。何処からかずっと見られている気がし、前所有者がおかしくなる理由が解った気がした。
「あ”ー…寝れねぇ」
先生が嘆いてると台所の電気がつく、「誰だ!」と先生は叫ぶがそこには見慣れたピンク髪の女性がいた。
「寝れないと聞こえましたが大丈夫ですか?」
そう言いながらセリナはホットココアを差し出す。飲んだ瞬間人の暖かみとココアの暖かさで睡魔が襲ってきた。
「…心配無かったようですね?では、おやすみなさい」
最悪な目覚めだ。内容は詳しくは覚えていないものの青い毛の生えた人面の山羊のような生き物がこちらに迫ってくるような夢だった。
「はぁ、行くか」
先生はまたあの絵の待つシャーレに向かっていった。
「絵…ですか?そんなものありましたっけ?」
よく確認すると絵があった場所には何も残っていなかった。
「うーん…まぁどうせ売ろうとしてたしいっか!」
視線もなくなったように感じた。
「ねぇ、あれ知ってる?」
「あれ?」
「そう、ある画家の描いた絵の中の女が独りでに動いてこちらを見てくるって噂」
噂では青い毛で覆われていると言われている。
「例えばあの人みたいな?」
「そうそう!まさしくあん…な」
友人が指を指した先には青い毛で覆われた女性のようなものがこちらを気色の悪い笑みでこちらを見つめていた。
コメント
9件
ひぇ……普通に怪異──ん?ナチュラルにセリナ出てきたけど、どうやって……?
「怖い絵三人衆を連れてきたぞ」 先生「怖い絵三人衆!?」 雨の女 3回見たら◯ぬ絵 我が子を食らうサトゥルヌス
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