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布団に入り、これからのことを考える。
試合や脱落については何も問題ないが、ループを抜け出す方法が未だに分かっていない。
世界一のストライカーにはなったし、管理者側にまわったことすらある。全てのポジションについたし、収監者一人一人を徹底的に研究した。
何をしたら終わる。そもそも抜け出せる方法はあるのか..?
「…ねよ。」
布団を頭から被り、眠りについた。
その次の日からトレーニングが始まった。
走って走って走って五十嵐が倒れ雷市に罵られる。
そんなのを横目にどんどんと速度を上げた。
食堂につくと 毎度恒例 悲惨な光景が広がっていた。
バケツに胃の中の物を全て出してしまって 今にも死にそうな顔でもがいている。
大丈夫か?なんて声をかけようと思ったけど、汗ひとつかいてない俺に言われても嫌味にしかならないから辞めておいた。
ぼっち生活が冗談ではなくなってきた。
「(え)」
「(もしかして今回のループぼっちで終わり?)」
それは悲しすぎる。長い時間をずっと一人はもう数十回経験してるから勘弁してほしい。
俺が走ると周りが途端に走るのをやめ、絵心が大変お怒りになることもあったくらいだ。
「..はぁ〜」
わざと大きなため息を零しながら遠く離れたゴールネットを突き破る。
すると、いつの間にかコロコロと転がったボールを拾い上げる 蜂楽 がいた。
『にゃは、やっぱ凄いね 潔』
嬉しそうにそう言う蜂楽。
良かった 今回はちゃんと話しかけてくれた。
『ねぇ、潔にはさ..』
何度も聞いた質問。
『いるの?怪物が』
「いね〜よ。俺には必要ない」
少しづつヒントを撒いて、俺に早く喰らいついて貰おう。このままでは今回のループが無駄になってしまう。
『にゃはは!ねぇ潔 1on1しよ!』
「!ッおう」
ばちらぁ..ありがとう、しゅき ぼっち脱却..
「ほいっ」
『うへぇ..凄すぎて引きそう。』
『ドリブルもシュート技術も神じゃん!』
『ね〜なんかアドバイスしてよ。神様〜』
ドリブルは結構 蜂楽 を研究して繋いでった感じなんだけど、まぁ頼られるのも悪くないな
「 蜂楽 はさ。まずは自分のやりたい事を詰め込んで見たらいいんじゃないか?その後自分で掴めたらいいからさ。」
「あ、後さっきのすっげぇ綺麗だった!」
『!なんだい潔くん褒めても何もでませんぞ〜?』
話しながら少し休憩しているとお馴染みのようにブォンと音が鳴った。
そして、ぼっちでは なくなった俺に怖いものはない!!そんな意気込みで試合をしていたが
どうやらやり過ぎてしまったらしい。