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日々と君　風邪と浮気

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日々と君　風邪と浮気

第6話 - 第6話　浮気

147

2025年02月01日

#🍏

#BL

#藤澤涼架

#Mrs. GREEN APPLE

#センシティブ

しいな

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次はもっくん視点になります。

なんだろう。最近涼ちゃんの様子がおかしい。

仕事の時もみんなで集まる時もいつもと全く変わりはない。でも…。

「ねぇ涼ちゃん。今日は涼ちゃんの家に行ってもいい？」

「あっ、今日はなんか体調悪くて家でゆっくりしたいんだ。ごめんね」

涼ちゃんは申し訳なさそうに眉を下げる。

「そっか…」

俺はそれ以上何も言えなかった。

こうやって断られるのは何回目だろう。

理由は色々。用事があるとか仕事の予定だったり、今回みたいに体調が悪いとか…。最初は何も思わなかった。タイミングが合わないなぁと思っただけ。でもそれが何回も続いていくうちに、なんだかおかしいと思い始めた。

もうずいぶん２人きりで会ってないなぁ。

もしかして避けられてる？そう思うが原因が思い当たらない。

ちょっと前までは本当に頭がおかしくなりそうなくらい忙しかったが今はやっと落ち着いて普段通りの生活に戻っている。

限界近くまでいってる時はプライベートではほとんど会えない日々が続いたけど、今まで涼ちゃんもそれはわかってくれていて大丈夫だったし、俺たちの関係ももうそれくらいでは揺らがないと思っていた。

でも、普段通りの生活に戻ってやっとゆっくり会えるようになったのに、涼ちゃんは俺と２人で会うのを避けているようなのだ。

もうどれくらい涼ちゃんと２人きりになれていないだろう。

我慢しきれなくなった俺は涼ちゃんの家に突撃をかける事にした。

今日は体調悪いって言ってたから家にいるよね。

涼ちゃんの家のチャイムを鳴らす。

しかし反応がない。

あれ？どこかに出かけてるのかな？買い物にでも行ってるのかもしれない。

俺はちょっと離れたところで涼ちゃんが帰ってくるのを待つ。でもけっこう時間が経っても涼ちゃんが帰ってくる気配はない。

俺はあきらめて自分の家に帰る事にした。

家に帰ってソファーに転がる。

体調悪いからダメって言ってたのに…。

あれは「ちょっと買い物」なんかじゃなかった。きっとどこかに出かけてたんだ。俺に嘘をついてどこかに遊びに行っていた。もしかしてここのところの「お断り」は全部遊びに行くためだったのかもしれない。

俺に内緒でどこに行ってるんだよ。とても腹が立ってムカムカする。

でもその後とてつもない寂しさが襲ってきた。

涼ちゃんは俺の誘いを断って、ウソをついてまで俺と会う事より遊びに行く事を選んだんだ。

どうして？一体なにがあったんだろう。

俺と涼ちゃんの関係はもう揺るぎないものだと信じていたのに。

ちょっとだけ涙がにじんだ。

でも…。なんて言われるかわからないけど、それでもちゃんと確認しないといけない。

前みたいなすれ違いは二度とごめんだ。

ちょっとこわいけど、明日涼ちゃんに確かめてみよう。そう覚悟を決めた。

前回ヘタレだったもっくん。学習して成長しております。