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「ゆりちゃん」かぁ…。 藤澤さんも勘違いしてそうだけど、勘違いが生まれる状況はお互い良くないよねぇ…まぁ、藤澤さんもワザと何か種蒔いてるっぽいし…😏 誤解とすれ違いはつきものですよねぇ✨
なんとか涼ちゃんと話しをしようとがんばるもっくん。
今日は仕事で集まって話を進める日だった。
練習の合間にこの前に作成した新曲の事や次のツアーの構想など。まだまだ時間的な余裕があるのでみんな気軽にアイデアを出したり構想を膨らませたり、色々な話し合いをしていた。
そんな中で俺は笑いながらもずっと涼ちゃんの事が気になって仕方がなかった。
仕事終わりの時間になり、各々挨拶をしながら帰っていく。
「ねぇ、涼ちゃん」
「どうしたの?元貴」
「今日は俺の家に来てほしいんだ」
「いや、今日はちょっと…」
「お願いだから今日は俺に付き合って!」
また断ろうとする涼ちゃんの腕をつかんで俺は必死にお願いする。
「…わかったよ」
俺はホッと肩で息をした。
でも、2人で俺の家に向かう間も全く会話はなく気まずい空気が流れる。
俺の部屋に着いてソファーに座ると涼ちゃんはちょっと間を空けてソファーの端の方に座った。
「……」
「……」
気まずい沈黙が続く。
「ねぇ、涼ちゃん」
「…なに?」
沈黙に耐えきれずに語りかける俺への涼ちゃんの反応は冷たい。
「最近俺の事避けてるのはどうして?」
目線をそらした涼ちゃんからの返事はない。やっぱり避けられてたんだ。
「涼ちゃん。昨日体調悪いって言ってたよね?俺、あの後涼ちゃんの家に行ってみたんだ。涼ちゃん家にいなかったよね?どこに行ってたの?」
「……」
「もしかして最近ずっと俺の誘い断って遊びに行ってた?」
「…うるさい!元貴には関係ないだろ!」
その言葉にカッと頭に血がのぼる。
「関係ないわけないだろ!俺にウソついてどこに行ってたんだよ!」
俺は声を荒げて涼ちゃんに詰め寄る。
「うるさい、うるさい!元貴なんか俺が避けてる事にすら気づかなかったくせに!」
涼ちゃんはちょっと涙目になって俺の事を睨みつける。
「なんだよ!元貴の浮気者!」
「えっ?」
思いもよらない言葉が涼ちゃんの口から飛び出してビックリする。
「浮気者って…」
「俺なんかほって『ゆりちゃん』とでも遊びに行けばいいだろ!」
涼ちゃんのセリフに俺は呆然とした。
涼ちゃんに浮気者認定されたもっくん。
いったい何をやらかしていたのでしょうか?
次から涼ちゃん視点です。