テラーノベル
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私の笑顔を目の当たりにして、アラスターもどこか安堵したように笑う。
そこにはもう、先程までのしおらしい表情はなくて。
〇〇「だからアラスター・・・・・・ありがとう。本当に」
〇〇「私を、助けてくれて」
アラスター「・・・前にも言いましたが・・・・・・」
アラスター「やはり、貴女には笑っている顔がよく似合う」
アラスター「・・・見事でしたよ。貴女の宣戦布告は」
宣戦布告・・・みんなを二度と傷つけまいと、ヴォックスに面と向かって立ち向かった時の事だろう。
アラスター「“大切な仲間のために”・・・・・・前にも言いましたが、やはり理解しがたい感情です」
ようやく塞がった傷口を指先で摩りながら、アラスターは立ち上がる。
そしてまっすぐに私の目を見て、更に言葉を紡いだ。
アラスター「理解しがたいものですが・・・・・・」
アラスター「・・・・・・いかにも、貴女らしい」
〇〇「!!」
私を見下ろすアラスターの顔には、何かに降参したかのような表情が浮かんでいて。
それは少し困ったような、私でも初めて見る笑顔だった。
自分の意見が絶対だと自信を持っていたはずのアラスターが
理解はできずとも、私の考えを否定せずにいてくれた。
精一杯アラスターが歩み寄ってくれているような気がして、私は心が温かくなるのを感じた。
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