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六花
心の穴を埋めるのは、君たち以外いない〜中編2〜
もう一回、ループが起こるはずなのに。暗い世界に、突き落とされてしまった。横で、寝ているアランに、手を伸ばす。けど、アランに、触れる前に、小さく誇りに咲く。リンドウの花は、美しく咲き誇る。その姿は、アランの、意志のようだ。これは、あの日、アランが、僕にくれた、美しい花と一緒だ。なんで、なんでこうなちゃうんだろうな。あの時の、記憶は今もずっと、覚えている。アランは、あの時、うす暗い闇の中で僕に、話しかけてくれた。恋をしているような。そんなアランは、僕に、花を渡して静かに微笑んだ。そして呟くのだ。「その花は、いつか、ファルドラが生きている証になるから」って。そよ風が、僕の横を、通り過ぎていく。あの時と、同じように。周りの雑音に、気づかないほどに。
あれ、なんで。私、生きているの。だって。ファルくんとアランくんを、庇って、死んだはず。手のひらを、眼の前に、持ってくる。紅色に濡れていたはずの、私の、小さな手のひらは。白くてサラサラの手に、戻っていた。月詠隊長や四季隊長達は、目を覚ましているのに。ファルくんが、ずっと。アランくんの体を、揺らしているのに。目を、覚まさない。なんで、ファルくんとアランくんは、生きていたはずなのに。死んでいるの。わからない。あれ、近くにある。ピンク色の花。あれは、何。もしかして。そんなわけない。だって、あの花は。私が親友にもらった花。その花言葉は、自己犠牲という意味が、込められている。もしかして。親友と同じような、結末に、なるの?いや。そんなのは、いや。だって、やっと掴めた。本当に、大事な人なんだから。もう、誰も、失いたくないの。喉から、泣き叫びたくなった。でも、恐怖で、動けなかった。ブルブルと震える私の、肩に、少し大きな手が、ポンッと、置かれた。後ろをゆっくり、振り返ると。怪我が、すべて治っている。月詠隊長の、姿があった。目で、泣くな。と。訴えている。ように、感じた。それは、私だけ、なのだろうか。誰も、誰一人、喋ってないのに。空間、全体に、声が。響き渡った。私よりも、遥かに年下の、高い声。「あーあ。結局、こうなるんだね。、、、、、、兄さん」
と、兄さん?ということは。もう一人いる。すると、影からもう一人、男の子が。出てきた。どこかファルくんとアランくんと似ている。
「お前が、言うのかよ。ラウ」珍しい。そんな名前は、初めて聞いた。そして、こっちに。気づき。話しかけてきた。
「お姉さん久しぶりだね」と久しぶりも、クソもあるか。コイツラ以外この場には一般人は、いない。つまり、コイツラ以外に首謀者は、いない。怒りがMAXになっていた。私達、その中で。一番怒っているはずの。声は。とても、落ち着いていた。
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