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「超イケメン✧ホストクラブって……、」
もしぼったくりの声かけだったとしたって、もう少しマシなネーミングがあったんじゃないかと感じるような、あまりと言えばあんまりなお店の名前に、もしかしたら単にからかわれているだけなのかもと、じっとその名刺を眺めたまま固まっていると、
「俺、超イケメン✧ホストクラブの”銀河” ほら、その下に名前があるだろう?」
「えっ、銀河?」と、改めて見て、ようやく気づく。『超イケメン✧ホストクラブ』の下には、確かに銀河と記されていた。
ただ、もともと目には入っていたけれど、それがこの男の名前だとは、私の頭はどうやら認識していなかったらしく……。
『超イケメン✧ホストクラブ 銀河』
までひっくるめて、なんてふざけた店名なんだろうと思っていた……。
「ねぇ、私のことバカにしてるでしょ?」
思わずそんな一言が口をついて、もしかして怒らせたのかもしれないと、咄嗟に目の前にいるその男──銀河の顔を見やった。
けれど銀河の方は、聞こえていなかったのか、それともあえて聞き流したのか、全く怒ったような素振りも見せずに、相も変わらずに口元で軽く笑ったままだった。