『死にたい』
そう、思ったのはいつの事だったか。
何か辛いことがあった訳でもない、平凡な何でもない日。
何時も通り学校に行って、何時も通り帰ってきて、何時も通りベットに身を投げる。
そんなサイクルの中で、ふと思ってしまったのだ。
その日から、俺は毎日思うようになっていた。
『死にたい』
『もう無理だ』
『辛い』
…いや、違うな。
『生きたくない』
『消えたい』
『存在意義が解らない』
の方が正しい。
『死ぬ』ことを求めているんじゃない。
『人間として生きる』ことを辞めたいだけだ。
俺の存在意義は、誰かに求められること。
誰かの唯一無二になること。
だけど、やっぱり皆“代わり”がいる訳で。
愛されたいのに愛されないのは何故か?
そんなの、俺が他人を信用していないからに決まっている。
だけど、信用して裏切られたら?
それこそ、もう命を絶つに違いないだろう。
元々、そういう人間なのだ。
誰かが内緒話をしていたら俺の悪口に。
褒められたら世辞や皮肉に。
そう、脳内で変換される人間なんだよ。
其の癖精神は人一倍弱い。
そんな俺が、虐められたらどうなるかって?
「リスカ、って楽しいのかな。」
皆様もお分かりだろう。壊れるに決まっている。
皆、病んだら自傷をしている。
ならそのテンプレートをなぞってもいいか。
「ッぃ”たッ…」
むりだ。痛くて耐えられない。
なら、オーバードーズは?
「…はぁ、きもちわる。」
吐き気がする。きもちわるい。はきそう。
「くすりのためにみずもいっぱいのんだもんなぁ…」
「…はいてこよ〜」
で、お手洗いに辿り着くまえに吐いた。床で良かった。カーペットだったら終わってた。
「なんか、すっきりする?」
思考がちょっとクリアな感じがする。
「…アリ、かも?」
そこから、いっぱい食べたりお薬を飲んだりして吐くことが多くなった。
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