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「余命…ですか。」
寒く雪が降る行きの幸せそうに電話していた自分とは裏腹に、トボトボと歩く自分を見ると,虚しくなる。
「国なのだから,寿命なんかないといつのまにやら思っていましたね…」
国はほとんど永遠の時を生きられるため、
忘れがちだが場合によってはその国の化身が死ぬことはよくある。
もちろん、その場合は国の化身の後継者が現れる。
だから国自体はそのままだ。
「私の後継者…にゃぽんですかね…
じゃあにゃぽんには帰ったら話さなきゃか…」
意外と、国の死というのは浅はかなもので、
国民からしたら
「今日頑張って髪整えた」ぐらいのレベル。
なんてったってほとんど気づくことはないのだから。
「けど死ぬっていうのは…ゴボッゲボッヴェ…」
そんなふうに咳こんでしまった時。
プルルルルルッ…プルルルルルッ…
「…はい、日本です…」
「おう!日本〜!俺今会議終わってさ!
今度日本の家に遊びに行っていいか…あ、
今忙しかったか、?」
「大丈夫ですよ、わかりました明後日とか開いてますか?」
「わかった!明後日だな!絶対予定空けておく!」
ガチャ…
「…アメリカさんを、死ぬ時は置いていくのか、そんなぐらいなら別れた方が…
別れた方が、?どうやって別れよう、
別に仲が悪いわけでもないんだから、嫌われる、…嫌われる、?
そうだ、
私のことを苦手になってもらおう、」
「ただいま、」
「あっ、おかえり!お兄ちゃん〜!
今日ねお菓子いっぱいつくっ」
「…俺さ」
「…ッ…(ゾワッ」
久しぶりにお兄ちゃんと喋ってこんなに寒気がした。
「俺」という一人称聞き慣れず、心臓の鼓動が早くなる。
「、ど、どうしたの、お兄ちゃ…」
「余命1ヶ月だったんだ。」
「ぇ、?だ、れが」
「俺が…。」
「…嘘でしょ、?だって、昨日まで元気で」
「隠してたけどさ、咳とか、全身痛くて、」
「…ッ…な、んで、本当なの、?
これが嘘なら、ほんとーに笑えないよ、?」
「…嘘じゃないんだ。」
「…ッ、なんで、なんッ……」
にゃぽんのすすり泣く声だけが、部屋に響いた…。
プルルルルッ、プルルルルッ
「はぁ〜い!かわいいかわいいフランスお姉さん…あ、日本?どうしたの?
え?風邪?あーわかった、みんなには俺から言っておくね!
うん、お大事に〜!」
ピッ
「…何かあったな,日本…」
「あ、フランスねぇ!どしたんね?」
「ん、今日日本休みだって」
「え、?!日本休み!?ioの仕事誰がやるんね、、」
「ははっ、がんばれーw」
「ふ〜…これでとりあえず大丈夫ですね…」
今日はゆっくり寝ましょう。
もう、ねむく、なって、…
次回 最終回予定
お楽しみに