⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
チーノ:グルッペンさんのところに………
???:はいは〜い。ストップ、ストップ。
チーノ:うわぁぁ!!オ、オニユリさん……
オニユリ:一回深呼吸して
チーノ:すっー……はぁ……
オニユリ:どう?落ち着いた?
チーノ:ま、まぁ……
オニユリ:今あなたが起きたことを話しましょうか。
チーノ:俺がいきなりワープしたのは何なんや?
オニユリ:あれは書き換えられたのよ
チーノ:アイツラも言ってたけどその書き換えたっていうのはなんなん?
オニユリ:物語を書き換えた、あなたの感覚なら世界を書き換えたっていうこと。
そもそもこの世界は私にとっては一冊の本の話でしかないのよ。
チーノ:つまり、この世界を作ったのはオニユリさんなんか?
オニユリ:ええそうよ。だから私も困っているの。
チーノ:オニユリさんが?
オニユリ:ええ。だって私が書いた話が勝手に書き換えられているのよ?世界を管理する私が一番困っているわ。
チーノ:世界の創造神がキャラクターと関わってええんか?
オニユリ:別に問題ではないわ。これが問題なら、私の空間に来ること自体問題になるわ。
チーノ:それもそうか……
オニユリ:うんで、書き換えた犯人が分からずにいたのだけれどようやく尻尾を掴めそうだわ。
チーノ:だったら早くアイツラを捕まえてくれよ!!
オニユリ:それができるのならもうしてるわよ。もちろん殺すことさえもできないけどね。
チーノ:………バグみたいなものってことか?
オニユリ:いいわねその表現。アイツラのことをバグと呼びましょうか。
プログラム上バグを見つけたら改善する必要がある。だけどそのバグを生み出すハッカーがいる。それを私が対応しようとすると?
チーノ:俺のところに本来いないはずのサーバー主がいることがバレる。
バレれば殺しに来るか、書き換えようとしてくるってことか……
オニユリ:ご明察。あなたがグルッペンに伝えようとするとこはいいことだわ。だけどあなたはバグに捕まえられる一歩手前の状態。
チーノ:グルッペンさんたちにも少なからず影響するってこと。
オニユリ:ええ。
チーノ:………なぁ一つ気になってることがあるんやけど
オニユリ:何?
チーノ:さっきハッカーが書き換えているって言ってたやん?
オニユリ:それがどうしたの?
チーノ:書き換えられたなら記憶も書き換えられてるんじゃないのかなって。でも俺は記憶を持ってる。どういうことや?
オニユリ:記憶を書き換えるのは至難の業っていうのもあるけど、一番は私からのバフよ。
チーノ:これが言っていたチート的な能力?
オニユリ:ええ。前世の記憶だけじゃなくて書き換えられないようにね。
チーノ:俺の『能力』はこれだったんか……?
オニユリ:違うわよ。あなたの『能力』はもっと的はずれなものよ。
チーノ:はぁ?使えねぇ!!
オニユリ:そう言ってると使えなくなるわよ。
チーノ:ありがとう神様。
オニユリ:手のひら返しが早いわね
チーノ:俺がグルッペンさんたちに話してもいいって言ってたけどバグにバレたらまた書き換えるやんな?
オニユリ:私だったらそうするわ
チーノ:お願いなんやけど、グルッペンさんたちの記憶も書き換えられないようにしてくれへん?
オニユリ:まぁいいけど。そうそう記憶を書き換えるのは難しいことだけどね。
チーノ:保険にや。あと、オニユリさんも一緒に来てくれへん?俺一人で説明するよりもオニユリさんがいたほうがスムーズやと思うねん。
キャラクターと創造神が合っても問題ではないんやろ?
オニユリ:ふふっ。魔女に交渉とはなかなか肝が座ってるわね。
まぁいいわよ。その話乗ってあげる。
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面白くなってきたじゃありませんか!