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おはようございます。
🌸「ふんふ〜ん♪」
勉強していようが俺は鼻歌を歌ってしまう。何せ俺の一番の趣味は歌うことと音楽を聞くことなのだから。
…明日の予習も今日の復習も終わってしまった。
🌸「暇だな、何しよう。」
ちらりと時計を見るとまだ11時半。…にしても、
🌸「あいつかえってくんの遅すぎんだろ。いつになんだよ。」
毎夜毎夜遅くまで遊んで帰ってくる母親。俺はあいつが帰るまで寝てはいけない。
____俺が妹たちを守らなければならないんだから。
幸い、妹たちは母親のこの現状を知らない。母親も妹たちには割とまともに接するしそもそも家にいることが少ないのだから。
あいつらには普通の子として笑っていてほしい。俺からの願いはそれだけでいい。欲を言うと本当はもっと愛情をもらって育ってほしかったが。ただ、このことを知られるのは嫌だな。それだけは回避したい。
🌸「手遅れは俺だけでいいんだから。」
そう俺を自嘲する。いいんだ、これで。一番誰も傷つかない方法なのだから。
俺はただ無心でワークをやっていた。はっと気づき時計を見ると1時半。
…多分母さん帰ってきたな。
なんとなく足音が聞こえた気がする。誰のものでもない、母さんの足音が。
ガチャ
案の定家の扉が空いた。
母「らんーいるんでしょう。早く来なさいよ。」
はぁ。と心の中だけでため息を付く。外に出してはいけない。
🌸「はぁい!」
なるたけ明るく、明るくだ、らん。そう心に言い聞かせながら俺は玄関へと駆け寄る。そこには酒で酔ったのか赤い顔をした母さんがいた。
母「聞きなさい。私ね、今日見つけたいい男がいたんだけどそいつに女がいたらしいの。だから機嫌が悪くてぇ。」
そこでちらりと俺と目を合わせる。…普段目なんて見ないくせにこういうときだけ。
聞き分けの良い子を全力で演じねば。そう思い、俺は口を開いた。
🌸「」
一旦ここで切ります。中途半端ですみません。次回、暴力表現とか出てしまうかなと思いますので自衛よろしくお願いいたします。