〜アイ視点〜
コトちゃんの提案に時間がかかって学校に何日か行けなかった
そして今日,久しぶりに学校に行く
どうやら今日は転校生が来るらしい
…よし,行くか
僕達は急いでE組に行く
ちょっと遅れたけど, ガラッ!と教室の扉を開ける
『おはよう…ございます…』
殺せんせー「虎姫さん!?
め,珍しいですね…ブリスコーさんに変身してくるなんて…
あ,そういえば今日転校生が1人だけ来る予定だったんですけど,急遽1人来ることになったんですよ
先生,その転校生のこと名前も知らないんですよね!楽しみですねえ!」
コトカ「はーい!転校生の虎姫コトカだよ!」
全員「え”っ!?」
ロウ「アイ…?なんで,お前…」
『ぴょん!久しぶりだね!』
僕は笑顔でぴょんに抱きついた
『あ!晶ちゃんも!久しぶり!』
ロウ「あ”!ちょ,アイ!」
見た目が変わってるけど,絶対にあの紫髪は晶ちゃんだ!
星導「…?あの,どちら様でしょうか…?
俺は星導ショウと申します…?
すいません。会ったことあるような気はするんですが…覚えてなくて…」
それを聞いて私はピシッ,と固まった
私が,巻き込んだから…私が,違う選択をしたから…?
僕が呆然としているともう1人の転校生の話になっていた
前原「あーうん
まぁぶっちゃけ殺し屋だろうね」
前原が答える
殺せんせー「律さんの時は少し甘く見て痛い目を見ましたからね
先生も今回は油断しませんよ
いずれにせよ皆さんに暗殺者(なかま)が増えるのは嬉しい事です」
律?あ,もしかして僕の席の隣のあの機械?
原「そーいや律何か聞いてないの?
同じ転校生暗殺者として」
原は律に聴いた
律「はい,少しだけ
初期命令では… 私と「彼」の同時投入の予定でした
私が遠距離射撃,彼が肉迫攻撃
連携して殺せんせーを追い詰めると
ですか…2つの理由でその命令はキャンセルされました」
ライ「理由は?」
律「ひとつは彼の調整に予定より時間がかかったから
もうひとつは私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」
皆ゴク…と唾を呑む
律「私の性能では…彼のサポートをつとめるには力不足だと
そこで各自単独で暗殺を開始する事になり重要度の下がった私から送りこまれたと聞いています」
その時ガララッ,と教室の扉が開いた
皆そっちを見る
入って来たのは全身真っ白な男
男はスウ…と腕を出し手品で白い鳩を出した
?「ごめんごめん驚かせたね
転校生は私じゃないよ」
こんな転校生,嫌だ
僕は男の声を聞いてぴょんに抱きついていた腕に力を強くしていた
ロウ「アイ…?」
?「私は保護者…まぁ白いしシロとでも呼んでくれ」
カエデ「いきなり白装束で来て手品やったらビビるよね」
渚「うん殺せんせーでもなきゃ誰だって…」
殺せんせーは液状化を使って天井へ張り付いていた
E組「ビビってんじゃねーよ殺せんせー!!
奥の手の液状化まで使ってよ!!」
殺せんせー「い,いや…律さんがおっかない話するもので」
噂に踊らされてる。人間味があるなぁ
殺せんせー「初めましてシロさん
それで肝心の転校生は?」
シロ「初めまして殺せんせー
ちょっと性格とか色々と特殊でね私が直で紹介させてもらおうと思いまして
はい,おくりもの」
そう言ってシロは殺せんせーに羊羹を渡した
そのままシロは潮田を,というか茅野を見た
そして僕を見た
殺せんせー「何か?」
シロ「いや,皆いい子そうですなぁ
これならあの子も馴染みやすそうだ
席はあそこでいいのですよね殺せんせー」
私の左隣だ
殺せんせー「ええそうですが」
シロ「では紹介しますおーいイトナ!!
入っておいで!!」
突然後ろの壁が壊れて1人の男の子が入って来たそのまま席に座った
E組「(ドアから入れ!!!)」
ヒーロー「 ( ゚д゚)」
彩香「壁ー!?」
イトナ「俺は…勝った
この教室のカベよりも強い事が証明された
それだけでいい…それだけでいい…」
目がかなり血走っている
E組「(なんかまた面倒臭いの来やがった!!
殺せんせーもリアクションに困ってる!!
笑顔でもなく真顔でもなく…何だその中途半端な顔は!!)」
相変わらずなにこの顔…どういう表情?
シロ「堀部イトナだ
名前で呼んであげて下さい
ああそれと私も少々過保護でね
しばらくの間彼の事を見守らせてもらいますよ」
カルマ「ねぇイトナ君」
赤羽は堀部に声を掛けた
カルマ「今外から手ぶらで入って来たよね
外どしゃ降りの雨なのに…なんでイトナ君一滴たりとも濡れてないの?」
堀部はジッと赤羽を見る
彼はこの大雨の中濡れてなかった
イトナ「………」
そしてきょろきょろとした
イトナ「…………おまえはたぶんこのクラスで一番強い
けど安心しろ俺より弱いから…」
くしゃくしゃと赤羽の頭を撫でた
カルマ「…!!」
イトナ「俺が殺したいと思うのは俺より強いかもしれない奴だけ」
堀部は殺せんせーの方に行く
不意に此方を振り向いたバチっ,と目が合った
イトナ「前言撤回」
ん?なに?
イトナ「お前が強い…このクラスの中で1番…殺せんせーよりも」
教室はざわめきの声が上がる
そりゃそうだ。僕はVSFの副隊長だもん
イトナ「この教室では殺せんせー,そしてお前だけだ」
殺せんせー「強い弱いとはケンカの事ですかイトナ君?
力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ」
堀部は羊羹を取り出した
ついでに言うと体術とかでは僕の方が勝つと思うよ
イトナ「立てるさ
だって俺達血を分けた兄弟なんだから」
全員−シロ−イトナ「!?き,き,き,き,き 兄弟ィ!?」
あー,そっか。そうだったね
イトナ「負けた方が死亡な兄さん
その次はお前の番だ」
『どうして僕が1番強いと思うの?』
イトナ「お前は…というよりお前ら何人かは不思議な力を持っている
それだけでも強い…だが」
不思議な力…能力とかのことかな?
イトナ「その中でもお前が1番強力で…最恐だ
お前の様な人間が何故表社会にいる
お前は何かを求めて繰り返してる」
どくり,と胸が高鳴る
思わずぴょんから離れて後ずさった
イトナ「そんなことをしたってお前は一生報われない。何度繰り返す?
友人を巻き込んでなにをしたかっ」
『黙れ!!!!!!』
僕は堀部の言葉を遮った
『お前に何が分かる!!僕は,私は!
ただ!あの人を救いたいんだ!もうあに様に認められなくたって良い!
ただ…刀也さんを…救いたいだけなんだよ…!!
もういい!僕帰る!!!!!!』
僕は機嫌を悪くしたそのままに帰った
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