コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれから梅宮と一悶着あって……
梅宮「…本当に、桜と血縁関係無いんだよな?」
何度言われても答えは決まってるっての。
皐月『あのよぉ、俺の幼少期の話と桜、無理があるだろ…?』
梅宮「確かにそうなんだが……、もし、桜が親戚を流れに流れて……、施設に入ってたら?」
皐月『…は?』
梅が話す内容が俺には分からない…だって、、面倒見れないって事か?俺の事だけ見て…桜を捨てたって??
皐月『…そんなん納得いかねぇ…、絶対許さねぇよ俺は、本当に、生き別れの兄弟なら俺が全部守ってやんなきゃいかねぇ、これ以上辛い思いさせたくもない、させるはずもない。』
梅宮「…ッ皐月!あくまで前提として話をしてッ」
皐月『……、そうだよなぁ、桜に酷い事した人間が悪いんだ……、そっかそっか、消しちまえば良いんだよな?』
梅宮(皐月!!?)
梅宮「止めろ!!そんなんしたって桜の為にならない!!皐月は!風鈴の!!人間だろ!!」
皐月『……誰かの不幸を見過ごしてまで、幸せになりたくない…。俺は道を外しても、守るべき存在がある、だから、邪魔すんな』
梅宮side
皐月の目を見た瞬間、もう何も出来なくなった……。
皐月は真剣だ…、俺と環境が違う、寧ろ桜と似たのか……、いや、桜より酷いかもしれない……、だから何も言えなくなってしまった…。
あんな崖っぷちな、今にも落ちそうな皐月…見たこと無かった……。ずっと、周りに感情泣く振舞ってた皐月しか、知らない、昔の話を聞いた時も…納得出来なかった……、優しそうなおばさんだった……。皐月はずっと隠された間に傷を負ってたんだ……、少しずつ増えてる傷跡も俺は見て見ぬふりをしたんだ……。皐月からのSOSも気付かないまま……。
皐月side
皐月『あーあ、もう風鈴には居られねぇな…』
まぁ、元々風鈴として生きてきたわけじゃないし……、感化…しちまったんだ…。
ここに居てもいいのかって、俺自身好きな場所になったから、
あぁ、そうか、俺の居場所なんて無かったんだ…。
俺は…俺はずっと1人で生きるしかないんだ…。
あーあ、もう疲れた、もう止めよう……。
全部辞めるんだ……。
俺は郊外の廃ビルの屋上で全て投げ出す様に身体を前へ傾けた。