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あれから梅宮と一悶着あって……

梅宮「…本当に、桜と血縁関係無いんだよな?」

何度言われても答えは決まってるっての。

皐月『あのよぉ、俺の幼少期の話と桜、無理があるだろ…?』

梅宮「確かにそうなんだが……、もし、桜が親戚を流れに流れて……、施設に入ってたら?」

皐月『…は?』

梅が話す内容が俺には分からない…だって、、面倒見れないって事か?俺の事だけ見て…桜を捨てたって??

皐月『…そんなん納得いかねぇ…、絶対許さねぇよ俺は、本当に、生き別れの兄弟なら俺が全部守ってやんなきゃいかねぇ、これ以上辛い思いさせたくもない、させるはずもない。』

梅宮「…ッ皐月!あくまで前提として話をしてッ」

皐月『……、そうだよなぁ、桜に酷い事した人間が悪いんだ……、そっかそっか、消しちまえば良いんだよな?』

梅宮(皐月!!?)

梅宮「止めろ!!そんなんしたって桜の為にならない!!皐月は!風鈴の!!人間だろ!!」

皐月『……誰かの不幸を見過ごしてまで、幸せになりたくない…。俺は道を外しても、守るべき存在がある、だから、邪魔すんな』

梅宮side

皐月の目を見た瞬間、もう何も出来なくなった……。

皐月は真剣だ…、俺と環境が違う、寧ろ桜と似たのか……、いや、桜より酷いかもしれない……、だから何も言えなくなってしまった…。

あんな崖っぷちな、今にも落ちそうな皐月…見たこと無かった……。ずっと、周りに感情泣く振舞ってた皐月しか、知らない、昔の話を聞いた時も…納得出来なかった……、優しそうなおばさんだった……。皐月はずっと隠された間に傷を負ってたんだ……、少しずつ増えてる傷跡も俺は見て見ぬふりをしたんだ……。皐月からのSOSも気付かないまま……。


皐月side

皐月『あーあ、もう風鈴には居られねぇな…』

まぁ、元々風鈴として生きてきたわけじゃないし……、感化…しちまったんだ…。

ここに居てもいいのかって、俺自身好きな場所になったから、

あぁ、そうか、俺の居場所なんて無かったんだ…。

俺は…俺はずっと1人で生きるしかないんだ…。

あーあ、もう疲れた、もう止めよう……。

全部辞めるんだ……。

俺は郊外の廃ビルの屋上で全て投げ出す様に身体を前へ傾けた。

風鈴の3年生は役に立たない!!

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