俺のクラスにはかわいい奴が居る。
キラキラしたオーラが今にも見えそうなくらい
「俺、廉!よろしく!」
入学初日から元気な奴…
あんまり好きじゃない奴かと思いきや、
ちらっと顔を除けば
今まであった中で、ダントツでかわいいやつだった。
その辺の女より普通にかわいい。
「…顔、綺麗…。」
そんなセリフが口からこぼれる。
すると、サッと目にかかる前髪を上げられる
「…お前もイケメンじゃんか」
「俺のタイプ」
「…は?」
休み時間になって、席を立つ
「お前デカ、身長いくつ?」
「……175、」
「ぅえ、…俺と10cm差…」
「バスケ入れば?」
「運動嫌い、」
そう言って教室を出る。
しばらくして教室に戻れば
俺の席に廉が座って話してる
「………、」
「ぉ、!おかえり〜」
「今退くわ、」
「……いい、」
そのまま俺は、廉の上に座る。
「…は、っ?」
「…何、クッションになってくれた訳じゃなかったの…?」
「ぃや、…友達と話そうと…」
「…自分の席でもできるよね…、」
廉の肩に凭れ掛かる。
「お前、意外とドS…?」
「…どーだろーね、……」
別に、付き合っても無いし
こいつに思う事なんか”かわいい”ぐらい
それなのに、なんで嫉妬するんだろ。
「…遥、」
「…え?」
「…俺の名前、」
「いい名前だな、」
「…どうも…」
入学式から、1ヶ月たった。
「おい、椅子…」
「…はいはい、」
「…ん、…」
廉が毎回のように俺の椅子に座る
だから名前を変えてやった。
名前を呼んで俺が上に座る。
「別に俺、要らなくね?」
「いるいる、…お前体温低いから…」
「…ん、……」
「……廉、」
「…ん、」
「お前、いい匂いするよな」
「…だろ、よく言われる」
「…うざ、…」
廉が椅子になって1ヶ月がたった日
「遥〜」
「…ん、…」
下校中、狭い路地に入った時
廉は俺を呼び止める。
「お前さ、同性愛ってどう思う?」
「どうって別に…好きならいいんじゃない」
「…じゃあ俺が、お前のこと好きって言えばどーする…」
廉は俺をコンクリの壁に軽く押し当てた。
…かわいいな、こいつ。
「…本気、?」
「……ぅん、…」
俺は、廉の両手首を掴んで壁に押し当てる
「…ぅあ、…」
「…本気ならこうしなよ。」
「…っ…。」
ちゅ…
「ん、っ?!」
かわぃ…
全身に力が入ってる。
「…初めて…?」
「…そうだよ…っ。」
「…俺も、」
「っは…ぇう…っ…?!」
廉が口を開けた時、またキスをして舌を入れる
「ん、っ…ぅあ……」
「…っひと、くる……ぅ…。」
廉の頬に手を添えて耳を触ると
腰を抜かしてガクガク震えた、
「っあ、ぅ…まっ…て、」
「…す…すと、っぷ…」
崩れ落ちそうになる廉を抱えて
家の方向に進む。
「…で、好きだったらなに?」
「それだけ?」
廉の耳元で言うと小刻みに震える
「…つ、つきあう……」
廉は俺の服をぎゅっと握り肩に顔を埋める
「ん、…」
「…耳、弱いんだ」
「…ぅるさい…っ……」
付き合い始めてから、
他の奴から告白される日が多くなった。
「……遥先輩…その」
「…好きです、付き合ってくださいだろ?」
「……ぇ…あ……」
「……何、違うの。」
「……いぇ、…」
「…付き合いたいなら条件がある」
「…いいんですか…っ、」
「今俺と付き合ってる奴より好きになれば付き合ってあげる。」
「ぇあ…お相手、いたんですか……」
「…そいつより私の方が好きですって伝えに来て、」
「はいっ!!」
一夫多妻制ないんかな…
廉に勝てるやつとか居ないでしょ…
「……廉、」
「…ん…… 」
本を読んでいた廉の後ろから抱きしめる
「…俺のこと好き…?」
「……ぁ、え……」
耳まで真っ赤にして本を持つ手が震えてる。
可愛い…
「…ね、好きなの?」
「それとも、嫌いになった…?」
「ちが、っ…」
「ねー、好き?嫌い?」
「耳元…やめ、っ……」
「やーだ、答えるまでこのまま、」
「…っ、すき……すきだから…やめ。」
「いーこいーこ」
「…っ…やめろ…ょ、」
「みんなの前でキスしてあげようか」
「や、やだ、っ…」
かわいい……
一生遊んでられる。
コメント
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あ″あ″あ″…、朝っぱらからニヤけました。ありがとうございます(謎敬語) 遥くんと廉くん…いいね……(ゴフッ