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何よここ…..。ある日の帰り道、高校一年生の私は道に迷ってしまった。しかも、今は土砂降りの雨。
家から学校まではそうとう遠くて、クラスの中でも浮いている私は友達もできなかった。そんな私は、いつも一人で帰っていた。
クラスの中で一番人気の園宮志苑(そのはら しおん)ちゃんに憧れていた。友達も多くて、誰にでも優しい。けど、私には話しかけてくれなかった。私より地味な加山静空(かやま しずく)ちゃんにばっかり話しかけていた。なんで。どうして。友達が多くて、クラスで一番人気の志苑ちゃんに私はヤキモチを焼いていた。そして、私より地味な静空ちゃんにも。
イライラしながら地面にあった小石を蹴りながら帰ったら迷っていて、雨が急に降り始めたというわけだ。
ずっと前に進んでいると一つの家があった。灰色でかなり背景に馴染んでいるというか、地味で見つけにくい感じがする。雨が降っているのでとりあえず、雨宿りさせていただこう。玄関に屋根があって、そこで雨宿りをさせていただいた。すると家の中が慌ただしくなった気がした。声が聞こえるからだ。大丈夫かな、ここにいて。
「キイ……」
玄関の扉が空いたので中から出てきた人を見た。すると強面のおじさん、クールでおしゃれな感じのお姉さん、私と同じくらいの年齢の女の子が出てきた。その瞬間にわかった。ここ、殺し屋の家だって。おじさんと、お姉さんの服には血がついてたから。
-ああ、終わった-
おじさん「んだ、あんた誰だよ。警察かなんかか?おい」
お姉さん「警察だったら亡くしますよ。答えなさい」
ああ、やっぱ終わったわ。人って本当に驚いたとき、声をあげないって言うけど、本当なんだ。ああ、どうしよ。
その時だった
「お父さん、お母さん!この子、あたしの友達だよ!」
「おま、最初からそう言えよ、來夢音」
「ほんとよ、來夢」
來夢…?
「來夢の友達なのね、家の二階にどうぞ。遊んでらっしゃい」
「行こ」
「え、うん」
何がなんだか全くわからない。來夢って….?
「はあ、ごめんね。あたし、あなたのクラスの月山來夢(つきやま らむ)。來夢なんて名前変だよね」
「あ、大丈夫。助けてくれてありがとう。私は、百合滝比奈(ゆりたき ひな)」
「あたしの家、殺し屋でさ。あたしは、普通だよ?さっきお父さんとお母さんは任務に行ったの。あたしも、無理やり行かなくてさ。そこに来たから。助かったよ」
「私も助かったよ。良かった。そういえば、本名は來夢なのに來夢ちゃんのお父さんは來夢音って呼んでるの?」
「ああ……うん。お父さんがあたしの名前つけたんだけど、その候補が「來夢音」だったの。その候補を見たお母さんが激怒して。それで、お父さんが最終的に「來夢」って付けたの。でも、心残りぽくって「來夢音」って呼んでくるの」
「へ、へえ」
キイ…..
「あ、帰ってきた。お帰りー」
「あんたの友達、殺し屋なれない?」
「なれるわけないでしょ、お母さん!やめてよ」
「人手が足りないのよ!それに、これも世界のため」
「……….殺し屋って」
「ああ、最近ね、こういう業界では人でが足りてなくて収集が追いついてないらしいんだ。それで、勧誘してくるの。あたしは、もちろんやりたくないし、比奈ちゃんもやりたくないでしょ」
「私は…….」
第一話 終
〜作者コメント〜
ぱっと思いついた物語なんだよね〜。みんなから見て作品はどんな感じかコメントで教えてほしいな!
❤&コメントよろしくね!