「ただいま」
「お邪魔します」
あべちゃんは家に着くとすぐ、クローゼットを漁って何着か服を持ってきた
「はい、翔太このシャツ着て」
「え?なんで?」
「俺も着替えるから。さっきの俺もうちょっと見たいんでしょ?」
「っ!」
少し意地悪く笑うあべちゃんに、悔しいけど言い返せない
「ねぇ、あべちゃん、俺の服の下はー?」
メイクを落とさない約束でシャワーを浴びて、脱衣場から声を上げれば、リビングから端的な返事が返ってくる
「無し、その方がかわいいから」
「……んぅ」
あべちゃんにかわいいと言われれば、それは嬉しいから、またもや言い返せない
結局、下着にシャツだけという格好で出ていく
「うん、かわいい」
ソファにもたれかかって座っていたあべちゃんが、首だけこちらを向いて微笑む
メイクのせいか、いつもよりもセクシーでカッコよくて、どぎまぎとしてしまう
いつもより少しだけあべちゃんから距離を取って座ると、一気に距離を詰められた
「見てたいんじゃなかったの?笑」
「っや、そうだけど、、」
「ふふ、緊張してるの?そんなに気に入った?」
「っ!…………うん、かっこいい」
「ほら、おいで」
抱き上げられて膝の上に乗せられる
かっこいいあべちゃんを直視してしまって顔に熱が集まるのが分かる
よく見れば、あべちゃんは黒パンツに、パーカーを羽織っただけで、細身の割に意外とついてる筋肉がちらりと見える
「パーカーの下は着てないの?」
「翔太がその方が好きかなと思って」
図星をさされて、目を逸らす
なんだか今日は尽く先回りされてる…………いや、いつものことか
「きっちり上まで閉めちゃって。翔太もボタン開けろよ」
手早く上から順にボタンが外されていく
「あっ、ちょっ!………ひゃん!」
あっという間にシャツの前が開かれて、あべちゃんの熱い手が肌の上を這う
「翔太は自覚してないかもしれないけど、俺だって、色々と我慢しながら撮影してたんだから。自分だけドキドキしてますみたいな顔しちゃって」
「んぅ、やぁ、しらないっ」
「ねぇ、翔太。選んで」
「っ!なにっを、っ」
「このままソファの俺の膝の上で自分で動いてやるか、ベットで俺に組み敷かれてやるか」
「あっ、ん、そ、んなの、どっち、も、はずかしっ、、」
「だめ、選んで」
「っ!」
いつもよりも少し強引で乱暴な口調のあべちゃんの、強い目線に圧倒される
「……………べ、ット、が、いい、です…」
すぐさま無言で抱き上げられて、寝室に連れて行かれる
いつもと違うあべちゃんの纒う空気が、ドキドキと胸を高鳴らせる
コメント
4件
続きが読みたくて、私の胸が高鳴るわ!www
