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いつの間にか朝になっていた。カーテンの隙間から差し込む日光と、朝からハイテンションの兄の声で起こされた。
そっか、俺は雪村家に来たんだった。
隣を見ると、まだラウールは口をぽかんと開けて寝ていた。その開いた口からは涎が垂れている。それでも可愛らしい寝顔のラウールに毛布を掛け直し、俺は起き上がって伸びをした。
🧡「お!蓮、おはよーさん!!」
🖤「おはよう兄さん」
💚「おはよう~」
見ると、康二と亮平兄さんがコーヒーの入ったマグカップを片手に天気予報を見ていた。
時間は朝の8時を過ぎていた。少し寝すぎたかなと思ったが、亮平兄さんによると、兄弟はまだ4人しか起きてきていないらしい。それならいいか、とのんびり着替えることにした。
支度を終えて部屋から出ると、寝ぼけて俺を照兄さんだと勘違いしている様子の、大介兄ちゃんがふらふらと歩いてきた。
🩷「照ぅ~ちょっと待ってよぉ~」
🖤「えっ、ちょ、何」
🩷「おはようのチューは~?」
とか言いながら俺に抱き付いて、いきなり唇を近づけてきた。いや、怖い怖い怖い。
慌てて引き剥がすと、我に返ったのか、彼は通常運転に戻った。
🩷「えっ!?蓮、お前、俺に何して…///」
🖤「いやなんもしてない!!!」
💛「なにしてんの、お前ら…」
一方的に近づいて来たのはそっちなのに、変な誤解をされたみたいだし、ちょうど部屋から出てきた照兄さんにはドン引きされた。朝から何なんだよ…。
リビングに戻ると、トーストのいい匂いがして朝ごはんの準備が整っていた。
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1時間後
💛「じゃー買い物いくぞー」
❤️「うぃ~」
💙「待ってまだ洗顔してないー!」
🤍「早く行こーよー」
💜「もう車出るぞ?」
🧡「蓮は準備できたん~?」
🖤「うん!ばっちり」
🩷「兄ちゃん、新しいグッズ買っていいー?」
💚「いいけど、もう借金しないでね?」
下らないような微笑ましいような会話を耳に挟んで、玄関の重々しい扉を開けた。道路へ出る立派な門をくぐると、軽く見積もっても数千万はしそうな高級車が待っていた。
それぞれが車に乗り込むと、高級車はすぐに発車した。
次回に続きます!