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「『おまかせ謝罪文』、私も好き! 歌詞が面白いよね!」
「それと、あれってボカロじゃなくてAIシンガーっていうんだっけ? 私も詳しくは知らないんだけどね」
――ここで熱く語ろうものなら、オタク心がダダ漏れになってしまう。
だから私は、あえて“よく知らない”という体(てい)で話を続ける。
そんな時だった。
「そういえばネ✨この前SNSで流れてきた『おぢさん構文』って曲🎵知ってるカナ❓😁」
「なんかサァ~おぢさん達のことをちょっとバカにしてる感じがして😢💦💦あの曲だけはチョット苦手なんだヨ😣💦💦ルイちゃんは優しいからそんなことしないよネ❓😘✨✨」
――ビビビビッ……ビンゴォォォ‼︎
そう。私がずっと探していた“決定的な証拠”が、自ら姿を現したのだ。
おわかりいただけただろうか……?
私は、低くーく、怖わーい声でつぶやいた。
この“偽造おぢ”は、『おぢさん構文』を
知っている。
にもかかわらず、あえてその構文を使っている――しかも、嫌いだと言いながら。
なぜか?
ふふふ……答えはひとつしかない。
こいつは、**正真正銘の“偽造おぢ”**だからだ。
知っている、というのは本当だろう。
しかし「嫌い」というのは真っ赤な嘘だ。
本当に嫌いなら、自然と避けるはずだからだ。
実際、私のLINEに眠る数少ない“リアルおぢ”たちは、その構文を避ける傾向にある。
やっと尻尾をつかんだぞ、偽造おぢ……!
できることなら触れたくもないが――今、目の前にいるこいつが“偽造おぢ”ならば、私は会わなければならないのだ。
なぜか?
その理由を、今から話そう。
――時は遡ること、数ヶ月前。
続く