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第二話
注意は第一話をご覧ください。
青side
青「愛してって…どうかしたんですか?」
俺は疑問に思って彼女に聞いた。
水「え、えっと…その…」
彼女は言葉を詰まらせている。
よく見ると服もボロボロだし、痩せ細っている。
目立った外傷などはないが…姿を見る限り、何か辛いことがあったのだろうか。
というか、今は秋後半だ。もうすぐで冬になる寒い季節。なのに彼女は半袖だ。意味がわからない。絶対何かあるはずだ。
青「とりあえず、寒いですし、俺の家来ませんか?そこで話を聞かせてください」
水「あ…わ、わかりました…」
とりあえず家に連れていこう。見てるこっちが寒い。
水side
青「どうぞ、上がってください」
気がつけば私は彼の家にいた。私があんなことを言ったから。これからどうなるんだろう。なにかされるのだろうか。
水「お、お邪魔します」
とりあえず、お邪魔させて貰うことにしよう。
青「これ、使ってください」
水「え…?」
水「ど、どうして…」
渡されたのはタオルとおそらく彼の服。
青「半袖で寒かったでしょう?お風呂に入って温まってきて下さい」
水「い、いいんですか…!?」
青「もちろんです(ニコッ)」
すごく優しい人なんだな。初対面なのにこんなに優しくしてくれるなんて。ありがたくお風呂に入ろうかな。
水「では、お借りします」
青side
バタン
青「…よしっ、なんかご飯作るか」
彼女がお風呂に行っている間、夕飯を作るとしよう。
青「なに作ろうかな…」
名前も聞いてないし、初対面の子に料理を作るのは少し緊張するが、腕によりをかけて作るとしよう。
青「オムライスにするか」
水side
水「ふーっ…」
久しぶりに入ったお風呂はすごく気持ちよかった。
水「…服ぶかぶかだな…」
思ったが、彼の服はすごくサイズが大きい。身長が高いなとは思ったけど、こんなにぶかぶかになるものなのか。
水「待たせてるし、戻らないとっ…」
ガチャ
水「お風呂ありがとうございました」
青「あぁ、いえ全然……!?」
青side
彼女の姿が想像以上に可愛い。
てか俺、初対面の人に自分の服貸してるって…大分やばいことしてるな!?!?
さっきは色々あってちゃんと見てなかったけど可愛いな…。
いや、落ち着け俺。ここはクールに振る舞うのだ。
青「座ってください。夕飯を作ったので、よかったら食べてください」
水「ほんとですか…!?すみません何から何まで…」
青「いえいえ、お気になさらず」
青「いただきます」
水「い、いただきます…!」
水(パクッ)
青「どうですか?」
水「すごく美味しいです…!」
青「それはよかった(ニコッ)」
すごく美味しそうに食べてくれる。見てるこっちまで嬉しくなるな。
水side
こんなに美味しいご飯はいつぶりだろう。あまりの美味しさに涙が出そうだった。
青「そういえば、名前教えてもらえますか?」
水「あ…」
そういえばお互いに名前を言っていなかった。
青「俺は青です」
水「水って言います…」
青「水さんね、よろしく」
水「よろしくお願いします」
青「せっかくだし、敬語やめて仲良くしようや」
水「あっ…えっと…ご、ごめんなさい、敬語が癖で…」
青「そっか、別に無理せんでええで」
青さんって関西の方だったんだ。
青「水って呼んでもええ?」
水「どうぞ…」
私と仲良くしようなんて、いいのだろうか。こんなかっこいい人が私なんかと…?
青水「ごちそうさまでした」
水「とても美味しかったです。ありがとうございます」
青「口にあってよかった」
青「そや、ちょっと待ってて」
水「はい…?」
何かあるのだろうか…。
青side
ご飯も食べて一段落ついたし、あの事について聞いてみるとしよう。
青「よいしょっと(椅子に座る)」
青「なぁ水、教えてくれへん?なんで『愛して』って言ったのか」
水「!」