テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
不明ちゃん。
「かつて滅んだって言われてた……“星樹の末裔”だとでも言うんですか!?」吹雪の中、僕は思わず叫んだ。
ノヴァのホログラムが激しく点滅する。
「古代記録との一致率92%……!」
「星樹一族は、スターライトを自然生成できる唯一の種族です!」
レイナは苦しそうに魔法陣を維持したまま、静かに目を伏せた。
白銀の光が彼女の周囲で揺れている。
「……やっぱり、知ってたんだ」
「え……?」
彼女は小さく息を吐く。
「私たち星樹の民は、昔……ヴォイドと戦ってた」
空中都市を支える光が、一瞬強く輝いた。
雪山全体に白い紋様が広がっていく。
「でも、負けたの」
「ヴォイドは強すぎた」
彼女の声は静かだった。
まるで、ずっと昔の傷を思い出しているみたいに。
「仲間は侵食されて……」
「生き残った人たちは、封印の核になることでしか世界を守れなかった」
僕は言葉を失う。
つまり――。
白樺の森で、彼女はずっと一人で戦っていた。
侵食されながら。
忘れ去られながら。
その時。
空で暴走していたセラフィムが、苦しそうに呻いた。
「星樹……」
黒いヴォイドが身体を侵食し続ける中、彼女の青い片目だけがレイナを見つめている。
「……まだ、生き残って……いたのか……」
だが次の瞬間。
胸の赤い目が強く脈動した。
ドクン!!
セラフィムの身体が痙攣する。
「ガァァァァァッ!!」
ノヴァが叫ぶ。
「まずいです!!」
「ヴォイド侵食が再活性化しています!!」
空中都市がさらに軋む。
レイナの魔法陣にもヒビが入り始めた。
「っ……!」
彼女の膝が崩れそうになる。
「レイナ!!」
僕が支えようとした、その瞬間――。
《アステリア》が強烈に輝いた。
ギュォォォォォン!!
刀身へ、白銀と黄金の光が渦を巻く。
そして頭の中へ、機械音声が響く。
「第三覚醒条件、一部達成」
「対天空戦闘形態――解放可能」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!