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「なんでこんなとこ来てんの」

「だから言ったじゃん、この期間限定のケーキが今日で終わるんだって」

さっきまで勉強していたのだが、途中でこのことに気が付き萩原をここに連れて来た。

「一人で行けよ」

「いやーきつい、周り見てみ、カップルしかいないんだから」

萩原はまた小さくため息をついた。

「うまああ、、萩原これめっちゃうまいよ」

萩原は何も頼んでおらず、水しか飲んでいなかった。



「、、何?」

机に置いてあった小皿に少しケーキを分けた。

「食べてみって、せっかく来たんだし」

そう言うと萩原は少し戸惑いながらも、ゆっくりケーキを食べた。



「なあ」

珍しく、萩原の方から話しかけてきた。

「あんま俺に関わらない方がいいんじゃねえの」

「え、なんで?」

「一軍なんだろ」

1言目も2言目も3言目も、すべてが意外で驚き、少し黙ってしまった。


「んーダサい、何軍とか」

萩原に対して、もしくはさっきそう言った酒井に対してではなく、その言葉自体に対して言ったものだった。

「関わりたい人と関わればよくない?」

「、、まあ」

「酒井たちが言いすぎなだけ」

「、、まあみんなそんなもんだろ」

「そんなもんてどういうこと?」

「みんな同じこと思ってんだろ」

学校来てないのにテストの成績良いのがうざい、学校来ても気づかなかったと言われるつまり影が薄いとか?私に媚売ってるとか、そういうことをみんなが思ってるということだろうか。


「一回も思ったことないよ、そんなこと」

学校に来ていないのにテストの点数がいいのには最初は驚きはしたが、萩原がちゃんと自分で勉強しているからだと知ったし、萩原が学校に来たときは私自身すごく助かっている。勉強を教えてくれているのも私から頼んだことだ。


「席近くなるまで関わったことはほぼなかったけど、関わってなかったときも別に思ったことなかったよ。頭良いんだなあってくらい」

「、、そうか」

私は、うん、と少し微笑んで返した。


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