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「明日もお願いしていいですか」
「まあ」
「よし、、あと5日で英語と日本史詰め込むぞ、、」
「できんの」
「できるできる、化学と数学はほぼ完璧だし、英語と日本史は明日やって、他の教科は前日に徹夜でやればいける」
萩原は、あそう、みたいなアイコンタクトを取った。
「あ、てか萩原は自分の勉強大丈夫なの」
「もういける」
「すご、、まあ萩原ならそうか」
「じゃあまた明日よろしくお願いします」
「ああ」
萩原が私と逆方面のホームへ向かおうとしたとき、あることを思い出した。
「あ、そうだ萩原」
呼び止めると、萩原は足を止めて振り向いた。
「LINE交換しない?」
「、、いいけど」
萩原のQRコードを読み取ると、『姿月』という文字が映し出された。
「すがた、に、つき?、、しづき?」
「うん」
「へえ、、初めて知った」
「りょう?」
「そう、りょう」
「なんで急に」
「いつでも教えてもらえるように交換しとこって思ってたの思い出してさ」
萩原はまた、あそう、みたいなリアクションをした。
「じゃ、また明日」
電車が到着します、というアナウンスが聞こえて、小走りでホームに向かった。
夜ご飯を食べたあと、部屋で日本史を勉強していた。日本史は本気で覚えればなんとかなる。英語は萩原の助けが必要だから明日教えてもらおう。
きりが良いところでパッとスマホを開いた。自然とLINEを開いていた。
姿月。
「、、、綺麗な名前」