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とあるホテル。

俺はそこに、ふたつの目的があって来た。

1つは悪霊を追い出すため。

もう1つは、ただ楽に死ぬために。

神父として、俺はもう生きられないから。









このホテルで働いて。

何をしていたかわからなくなった。

料理を提供して、感想を聞くのが好きだったんじゃないのか。

俺はこんなことをしている場合ではないのでは?

でも人をこんなにも不幸にするくらいなら、いっそ自分自身のこの料理で、俺は。

















※ワイテルズ様のBLACK TAILS第二作品目「HOTEL PETRICHOR」のネタバレ・捏造を含みます。









































きりやん視点


目が覚めるとそこは知らない部屋だった。

1部の記憶が無い。

目眩がする。

酒を呑んだのか、二日酔いのような症状が酷く出る。

昨晩のことなんて覚えてもいないが。

とにかく、まずはこの目眩を治めるために頑張って歩いてみる。

壁をつたらないと歩きづらい。

どれだけ呑んでいたのか気になるところだ。

何か和らぎそうなものは無いか探し回っていると、聖杯に入った水のような何かがある。

よく分からないが、少し飲んでみることにした。

すると突然、目眩が消えた。

先程までの気持ち悪さはなかったかのように、全て無くなった。

なにかスゴイものだったのだろう。

それを飲みきった瞬間、記憶が流れ込んできた。

……思い出した。

俺は神父をしていて、悪霊の溢れているこのホテルの3Fに、美しい教会があると言うのだ。

だが劇場からはおぞましい気配を感じる。

とにかく、教会にて祈りを捧げてみたいものだ。









シャークん視点


目が覚める。

見覚えのあるようなないような厨房だ。

記憶が無い。

ここはどこだ。

俺は何をしていたか。

どうしてここにいるのか。

特に、何も覚えていないのだ。

これからどうしようものか。

まず、この部屋から出ることを目標として。

とりあえず周りを探索してみる。

少し歩くと、壁に牛の中に鍵が描いてある奇妙な絵があった。

また少し歩くと、包丁を見つけた。

その包丁を手に取って、俺は思い出した。

俺はこのホテルで、この厨房でシェフをしている。

そしてまた、人間の血でシーツを汚してしまったことも。

オーナーに見つかる前に、そのシーツをリネン室に持っていかなければ、と。

ただその前に、まずその為にもこの厨房から出なければいけない。

生憎ここの鍵は今は持ち合わせていない。

ドアが開く気配もないだろう。

とにかく、何か手がかりになるようなものがないか探さなければ。









𝒏𝒆𝒙𝒕↪

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コメント

2

ユーザー

タイトル好きすぎる...💕 語呂いいしかっこいい...😭✨

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