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夏藝「確か…旭沼研究所って名前だっけ?」
遥斗「そこの研究所は、人体実験も行う研究所だって知ってたか?」
夏藝「…人体…実験?」
───人体実験───
人を実験台(モルモット)として扱い、薬等の試薬品を人で試すものだ。
夏藝「非人道的過ぎるよ…そんなの」
遥斗「だが、もしかしたらそこの研究所に入れば何かが分かるかも知れないだろう?」
夏藝「だとしても!リスクが大き過ぎる!そこの人にバレたらどうするの?!」
遥斗「待て、まだ実行するって決めた訳じゃ無いんだからな?人だって集めなくちゃならないだろ?」
夏藝「…それは分かってる」
分かってるよ、それくらい
だけど、アンタの性格上…1度決めたら引き返さないじゃん。
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遥斗との電話を終わり、テレビを付けた。
「政府によりますと、明日から学校等は一時的に全面休校との事です。学生を対象としたウイルス的なものだと発表しております。」
「何日も休校させる訳には行かない。男女の区別を学校内で付けさせる。クラスは男女それぞれ別、来る時間や日にち等も全てバラバラにさせる方向で話を進めている。」
夏藝「…男女別か」
政府のやり方は無理やりなものだった。
そうでもしないと、学生が死んでいくからだろう。
夏藝「…学校、行かなくちゃ」
何故かその時だけは、そう思った。
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