壬氏)どうだ?
壬氏はどこか慣れた手つきで化粧をし、顔の形を変えるために綿を口に含ませた
そう、猫猫がしてくれたあの化粧を再現していたのだ
高順)とても壬氏さまとは思えない程完璧な変装です
李白)どこでそんな技術を?
壬氏)どのくらい前だろうか、宦官時代に猫猫にやってもらった化粧を再現したんだ
壬氏)猫猫より下手くそだがな笑
高順)いえ、しっかり変装できているので問題ありませんよ
壬氏)そうか?では高順たちの変装、私が化粧をしてもいいか?
壬氏)練習したいんだ^^
馬閃)つまり実験台ですね?
壬氏)そういうことだ
高順)仕方ないですね
高順)別人にしてくださいよ?
壬氏)当たり前だ、バレたらどうなるか分からんからな
壬氏)よし、これで3人完成だ
壬氏)どうだ?
高順)これは…
馬閃)本当に俺か…?
李白)月の君…完璧です…
壬氏)本当か?!よかった
3人とも壬氏には負けるが髪質は綺麗だったため、先程壬氏が自分でしたように、油を入れた水で髪質を悪くした
そしてみな、何日前の物かわからぬ衣服を身につけた
高順はいつも綺麗に束ねている髪を下ろした
それだけで別人すぎたので完成にした
馬閃は髪を後ろでまとめておだんごにした
顔や手に泥をつけ、農業でもしてそうな顔に仕上げた
李白は筋肉がすごすぎたのでタオルなど詰め物を大量に服の中に詰め込んだ
お陰で想像していたよりもふっくらした体型になったが、別人になったので結果オーライだ
高順)みんな別人ですね
馬閃)ですね
李白)これなら村にもう一度侵入できるでしょう
壬氏)護衛の兵たちも変装完了だ
兵)壬氏さま、ありがとうございます
壬氏)気にするな、趣味みたいなものだからな
兵)(…え、趣味…????)
高順)はぁ…
また変な誤解を生んだ、と高順はまた頭を抱えるのであった
壬氏)では村へ向かおう
壬氏)…村へ着いたとして、寝泊まりはどうするんだ?
高順)寝泊まりですが、昨晩人身売買のボスと貴方様が言い合いをしている間に馬閃に頼んで簡易的ですが小屋を設置しました
高順)なのでそこは安心してください
壬氏)そうなのか…ありがとう、馬閃
馬閃)いえ
壬氏)では行くとしよう
全員)御意
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