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時が止まったように見えた。
皐月さんが……死ぬ?
こんなに元気な人が…?
皐月さんは僕の心を見透かしたかのように、口を開けた。
「……医者が言うには、悪ければ3ヶ月くらい、奇跡がおきたら…1年くらいなんだって。」
奇跡でも…1年…?
「……そうなんだ、だから何?」
僕は、冷たい声で彼女に聞いた。
「…ははっ、タメ口でやっと話してくれた。」
彼女は話を逸らそうと必死だった。
「無理して笑わないでよ、そういうの辞めて。」
「君には何もわからないよ。」
………?
彼女の顔を見ると、笑ってはいたけど、心は、目は笑っていなかった。
「…人ってね、いざ死を目の当たりにすると笑うことしか出来なくなるんだよ。」
彼女は、窓から空を眺めて言った。
「…そうなんだね、で、どうして欲しいの?
「…え?」
「僕に哀れんでほしいわけ?それとも、心配してほしいの?」
気づけば僕は泣いていた。
「あ、あの、暁斗くん…?」
「……外行く、それじゃ。」
「あ…」
彼女が止める前に僕は扉を開けて廊下に出た。
心が痛い
自然と涙が出た、もう辞めよう
辞めておこう