テラーノベル
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「….まだ五月だよね?」
「めっちゃ暑いんだけど。」
うちわで扇ぎながら、最近の暑さへの文句を。
それは自分自身でも感じてはいるが、五月でこの暑さは、七月八月にもなると、本当に溶けてしまうかもしれない。
「あぁーもう。俺やっぱ夏 嫌い。」
「なんでだよ。」
理由を問うと、俺の方を見て顔をしかめる。
「……..分かんないの?」
夏の歌を多く歌っている俺たちだが、夏のことはあまり分からないこともある。
若井のことだけは、いつまでも分からない。
「….なにが?どーせ暑いからだろ。」
曖昧な回答で、この場を済ませよう。
そんな考えは若井に通じたようで、不満げな表情を浮かべる。
夏なんて、暑いから若井にくっつけない。
まぁそれもあって、俺もあまり好きではない。
かといって、嫌いでもないんだ。
「….元貴、変態。」
「え?」
考えてることが見透かされたのか、若井に嫌そうな顔をされる。
確かに、無防備な若井が見れるから….とは思っていたが。
まさか見透かされるとは。
やっぱり敵わないな、なんて思っていると、若井が俺と距離を詰める。
「……..なんだよ、暑い。」
服を掴んだ若井の手に触れると、若井がそんな俺の手を握ってきて。
暑いのか、照れているのか。
頬が赤く、染められているが、どちらの理由か分からない。
「夏は、ぎゅー、ってしてくれないの?」
視線が逸らされて、握っていた手が離される。
後ろ向きになって、恥ずかしがる若井に、俺の理性が削られる。
俺はいつでも正直。
そして、そんな正直な俺に付き合ってくれるのが、若井滉斗。
座っている若井に、後ろから腰に手を回して、肩に頭を預ける。
「どんな季節でも、ぎゅー、ってしてあげるよ?若井がしたいときは。」
若井の手がもどかしそうに動いて、赤い唇がゆっくり動く。
「いつでも、ぎゅーなら待ってる、から。」
夏の空の下、目と唇が同時に合った。
赤く染まった若井の頬に手を添えて、夏もいいな….と思えたのは、俺だけだろう。
最近….すごい暑いんですけど。
まだ五月ですよね?
皆さん体調気をつけてくださいね。
スミセス🍏300人目標中
コメント
5件
1コメ取れなかった泣泣ඉ_ඉ
わああ第5話読み終えたよ〜〜!!🌸✨ 夏の暑さに愚痴ってたのに、最後「ぎゅーってしてくれないの?」って若井が言うとこ、マジで破壊力やばすぎた😭💕💕 「どんな季節でもぎゅーしてあげる」って元貴の返しも甘々だし、照れて赤くなる若井のビジュアルがありあり浮かぶ…夏も悪くないってなるのわかる!! もーさん、続きも楽しみにしてますっ⋆♡