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「この広い世界の頂点で。」
第二章 ‐ 記憶 ‐ 1
無事に近くのカフェを見つけ、
二人で並んで入る。
rt「お、席空いとる」
rt「キヨくん何飲むー?」
ky「あ、え、えっと」
ky「オレンジジュース、で」
rt「堅苦しーなぁ。タメ口でええんやで?」
ky「へっっっ!?」
ky「お、推しにタメ口は、流石に…」
rt「“推し”ちゃうやろ。“師匠”やろ?」
…へ?
rt「何ぽかんとしてるん、
お前はもう俺の弟子や。」
ky「き、決めるの、早っっ!!」
rt「あぁ、師匠にタメ口もあれか。」
rt「ま、どーでもええわ。タメ口でええで」
ky「いやいや!!決めるの早すぎ!!」
rt「んまー、とりあえずスタイルいいし
可愛いしかっこいいし」
rt「悪いとこナシやから採用〜」
いや軽っっ…!!
ky「さ、流石に、軽すぎない?」
rt「だってぇ〜、」
ズキッッ。
ky「っ!?」
急に頭が痛む。
rt「キヨくん!?」
ズキッッ。
rt「うっ……」
すると、レト先輩も頭を抑えて、
痛そうに唸っている。
痛い、痛い…
それでも、レト先輩は
俺を守ろうと頭を撫でてくれる。
なんて優しいんだ。
rt「キヨくん、っ…大丈夫、か?」
ky「っ、はい」
やっと二人とも頭痛が収まり、
外の空気でも吸おうかなと、
窓の外を見てみる。
ky「…え?」
rt「んー?キヨくんどし………た」
レト先輩の言葉にも間が空いた。
どうやらレトさんもこの景色が
見えているみたいだ。