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名前 ⇨ 〇〇
『』 〇〇
「」 牛島若利
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白鳥沢学園の放課後。完全下校時刻を過ぎた体育館には、清掃を終えた私と、自主練習の片付けを終えた牛島さんの二人だけが残されていた。
窓の外からは、夜の帳が静かに降りてくる。
私は、喉元を指先でなぞった。
かつて経験した、言葉の暴力。それが呪いのように喉にへばりつき、私の声はもう数年も外に出ていない。
カチャリ、と用具庫の鍵を閉める音が響く。
牛島さんが、こちらを振り返った。
「……まだ、帰らないのか」
私はビクリと肩を揺らし、慌てて首を振った。
ノートを取り出そうとしたが、牛島さんの鋭い視線がそれを遮る。
「書く必要はない。お前の目は、言葉よりも多くのことを語っている」
彼はゆっくりと歩み寄り、私の数歩前で立ち止まった。
189センチの体躯。鍛え上げられた肩幅。その存在感だけで、体育館の空気が重厚なものに変わる。
彼は私の喉元を、じっと、射抜くような瞳で見つめた。
「お前は、何に縛られている。……誰に、その声を奪われた」
同情ではない。それは、コート上の敵を分析するかのような、冷徹で、それでいて純粋な問いだった。
私は胸元をギュッと握りしめる。過去の嫌な記憶が、泥のように足元から這い上がってくる。
「……黙っていては、何も変わらない。だが、お前がその沈黙を選んでいるのなら、それはお前の自由だ」
牛島さんは、私のすぐ隣に立ち、同じ方向を見据えた。
窓に映る、私たちの影。
「俺は、強い者が好きだ。だが、お前のように、自分の中の恐怖と戦いながらここに立っている者も、嫌いではない」
彼の大きな手が、私の頭の上に置かれた。
重い。けれど、驚くほど温かい。
彼は私を撫でることはせず、ただそこに手を置き、自分の体温を私に 分け与えるようにじっとしていた。
「お前の存在を否定する奴がいたとしても、俺がお前を必要としている事実は変わらない。……お前の仕事は、白鳥沢にとって不可欠だ。俺にとって、不可欠だ」
真っ直ぐな言葉。
飾り気も、嘘も、含みもない。
牛島若利という男が放つ言葉は、すべてが「絶対」の重みを持っていた。
彼に認められた。
その事実が、私の喉を締め付けていた見えない鎖を、内側から熱く溶かしていく。
目頭が熱くなり、私は震える呼吸を繰り返した。
『……うし…… じま……さん……』
それは、空気の擦れるような、小さな、小さな音。
声と呼ぶにはあまりに不完全な響き。
牛島さんの指先が、ぴくりと動いた。
彼は私の方を向き、その大きな掌を私の頬に添えた。
「……聞こえた」
彼は、一切の動揺を見せずに言った。
ただ、その瞳には、今まで見たこともないような深い光が宿っている。
「いい音だ。……もう一度、呼べ」
促す声は、どこまでも優しく、威厳に満ちていた。
私は涙を拭い、彼を見上げた。
『……うし、じま……さん……っ』
今度は、はっきりと自分の耳にも届いた。
牛島さんは満足そうに頷き、私の額に自分の額を、優しく押し当てた。
「……あぁ。お前の声は、俺が守る。これからは、俺にだけその声を届ければいい」
沈黙に包まれた体育館。
二人の体温が重なり、私の止まっていた時間が、今、力強く動き出した。
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牛島さんです💗
最近漫画?恋愛漫画にはまってます👊🏻
ピンクとハバネロ好み!!!!
小説かくの大変かも
漢字変換多い!!あってるか調べるの時間かかる😵💫
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