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《 登場人物 》
音成 花音(かのん)
雫石の幼なじみ
星空 雫石(しずく)
死んだ幼なじみ
《 ー 始まり ー 》
ある日、
私の幼なじみに話しかけ らる 。
雫石『 …ねぇ、花音っ! 』
花音『なぁに、しずちゃん』
雫石『 今、貴方は幸せ? 』
そう、 いつもの優しい声で聞く 雫石
花音 『うん、幸せだよ?だって 、 しずちゃんもいるし、学校のみんなも優しいもんっ 』
思ったまま、私は語る 。
雫石 『 そうよねっ 、 』
そうやって微笑む雫石。
花音 『いきなりそんなこと聞くなんて、しずちゃんらしくなぁい!』
そうやってケラケラ笑う私と違って、雫石はゆったりした声で言う 。
雫石 『 ……もう、夏ね 』
そう言われると、私もそう思い、
少し暑くなる 。
セミの鳴く声も 、しだす頃
花音 『そうだねっ!しずちゃん!』
私は元気よく 、 頷く 。
雫石 『 ……思い出すね、去年のこと 』
そういう雫石は、少し悲しい目をしてる。
それはそうだ、確か、雫石と私の大切な人が死んだ日も、夏かわからない暑さの日だった。
花音 『……うん、あれは悲しかったね。沢山泣いちゃった 。 』
そう言って、思い出すとまた涙が出そうになる。
雫石 『 …思い出せないんだね、花音 』
花音 『 もー、何の話?!たしかに鈍臭いからあんまり覚えてないことも多いけど、……さすがにあの日は覚えてるけど?! 』
少し冗談っぽく怒った声で 、 私は雫石に言う 。 そんな時も、雫石はずっと悲しそうに 、夏の太陽を見上げていた。
花音 『…え、なぁに、?どうしたのっ、?熱でも …… 』
そう言った瞬間
雫石 『 触らないでッ!! 』
声を荒らげて、私に怒鳴る。
花音 『は、……なにっ?!怖いよ、私、なんかした……っ?』
今にも泣きそうだけど、私は尋ねる。
雫石 『……ッごめんなさい、…貴方の、幸せを崩さないためなの… 』
今にも消えそうな声で、言う雫石
そんな雫石に少し怒りを覚える 。
花音 『崩さない、……?!崩さないようにするために怒鳴るって何ッ!最低! 』
そう言って私は 、 教室を飛び出す 。
雫石 『待ってッ!待ってッッ、…』
そんな雫石の声を無視して 、 私は 屋上へかけあがる。
数十分後 、 雫石は追いついてきた。
雫石 『はぁ、……はぁ……ッ 花音、……ッ!!』
声を荒らげて、私の名前を何回も呼ぶ雫石は、今にも 消えそうな声だった 。
花音 『 なんで、…追いかけてきたのしずちゃん、あんまり走るの好きじゃないじゃん……、 』
雫石 『そんなのいいからッ!!早く、……早く教室に戻ってよッッ!!』
そう大きな声で怒鳴る 雫石 。
花音 『 なんで、……なんでよッ』
そうやって問いただすと、雫石はゆっくり口を開く。
雫石 『 … なら、いいよ 。 ぜんぶはなしてあげるよ “ 花音 “ 』
そんなおしとやかだけど、重い口調で話す彼女を見ると、とてもゾクッとしてしまう。
雫石 『 おかしいとこ、あったでしょ?私たちの教室から、屋上は数十分も書かんないし、… 』
花音 『…確かに、…で、でもしずちゃんは走るのが苦手でッ』
雫石 『……ッ去年死んだのは誰よッ!!』
花音 『…しずちゃんと、私の大切な人…でしょッ?』
震える声で言う私に雫石はまた言う。
雫石 『名前は ? なんで大切なの 。誰 ?』
花音 『名前は……えーと、大切な理由、……? だ……れ、? あれ、 だれ、?』
雫石 『 ゆっくりでいい。思い出して。 』
ーー 去年の夏 ーー
親戚 「災難よね、……花音ちゃん、雫石ちゃんのこと大好きだったもの、……」
なんでそんなことを言うの
花音 「……」
花音母 「大丈夫 大丈夫……、ッ」
なんで、そんなに言うの
花音 「ぅん、…… ぁりが 」
でも、お礼は言っとかなきゃって気持ちがある。
雫石母 「いや、……いやよ、なんで、……ッなんで、……ッなんで雫石が死ぬのよ!!花音ちゃん、花音ちゃんが雫石の代わりにッ!!」
… … 死んだ ?
ーーーー
雫石 『 ねぇ、 思い出した ? 』
花音 『 や、……だ やだ、嫌だよ、花音、1人じゃやだよ、ここにいたいよ、やだ、やだやだやだぁッ』
雫石 『 ふふ、1人じゃないよ。 』
花音 『え、……ッ』
雫石 『私たち、ずぅっと一緒って約束したじゃない、っ 花音が私を忘れない限り、私は花音の中で生き続けられるよ
だから、 花音
花音は生きてッ(泣)』
花音 『 …わかった、 、わかったッ、絶対、忘れないし、絶対…生きるね、 』
雫石 『うん、それでこそ 花音だよっ!』
ーーーーー
変なアルコールの匂い。白い天井。
花音 「…びょういん、」
ナース 「……花音ちゃん?!
ドクター!
トラックに飛び込んだ中学生が、2025/05/28、現在起きました!!」
花音「……あ、そっか、…私、トラックに飛び込んで …
……とっても、長い夢を見た気がするなぁ 」
雫石 『…やっぱり、花音は生きてなきゃ花音じゃないやっ!』
花音「……あれ、今なんか優しい声聞こえた気が…
……ううん、いいやっ、入院終わったら、雫石の墓参りに行こーっと、」
エンド1 それでこそ貴方