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貴方を信じて救いたい
エピソード3
ーtt視点ー
昨日の傷がジクジクと痛む
保健室である程度処置をしてもらったものの、じわじわ傷んできてあまり寝れなかった
耐えられない程ではないのでとりあえず学校の準備をする
t母「たつや、あまり奇病の子たちに関わっちゃダメよ?貴方まで奇病にかかってしまうわ」
t「…分かってるよ。クラスだって離れてるし大丈夫やって」
t父「もしものことを言っているんだぞ」
t「だから、大丈夫ったら大丈夫!」
差別をさぞかし当たり前かのように発してくる親に腹が立って、勢いよく家から飛び出した
人間と少し違うだけで、こんなにも苦しい思いをしている人がいるというのに
周りの民衆どもは移るから、汚いからなどの理由でこんなにも苦しませている
t「あーもうイライラするわ!」
そうこう言っているうちに学校にたどり着いた
苛立っていたのもあり、いつもより早く学校に来てしまったようだ
mb「ねぇ、あの奇病持ちが昨日生徒に襲いかかったんだって」
mb2「知ってる知ってる、結構な傷負わせたらしいわ」
mb「怖いよね、あたしあの子達と関わるの無理かも」
周りが話しているものには心あたりがある
昨日のnoさんとのことだろう
あの子、と言っているし近くにnoさんがいるのだろうか
no「…クソッ」
t「!」
あの青色の頭は間違いなくnoさんに違いない
目立つ頭で良かった!
t「noさん!」
no「!ttさん、おはようございます。その、傷は大丈夫ですか…?」
t「全然大丈夫!これくらい大したことないやろ」
嘘、本当は死ぬほど痛い
俺はヒーローでもなく魔法使いでもない、ただの一般人
昨日できた傷がそんなすぐに治るわけがないだろう
だかそんなこと言えるわけもなく、偽善者の皮を被る
これは良いのか悪いのか区別はつきにくいだろう
no「では、ttさん。また後で」
t「うん、あとでなー」
学年が違うのもあるが、noさんは奇病持ちだ
当たり前かのように特別クラスへ向かっていった
ああ、この世界の理屈はどうなっているのだろうか
一般人と奇病持ちはどうしてここまでも対応の差があるのだろうか
どうしても、この世界から差別を無くすことは出来ないのだろうか
j「…ちょっと、そこ邪魔なんだけど」
t「うわぁ!
な、なんだぁ。jpか」
j「ていうか、急がないと朝会に遅れるよ」
t「あ!忘れてた、ごめんな!教えてくれてありがとう。またあとでなー!」
j「…忙しいやつ」
まずいまずいまずい
特別クラスの廊下から自分のクラスまではかなりの距離がある
せっかく早く来ていたのに、これじゃあ意味ないじゃないか
とりあえず、遅れないよう猛スピードで廊下を駆け抜ける
この調子ならギリギリ間に合いそうだ
教師「えー、これから朝会をはじm
t「ギリギリセーフ‼︎」
教師「アウトだ、たつや。早く席に座りなさい」
t「…はい」
席について鞄を下ろす
ふと、そこであることに気づいた
t「yaは?」
そう、いつも眠い眠い言いながらちゃんと登校しているyaがいない
風邪でもひいたのだろうか
mb「yaなら、体調悪いって保健室に行ったよ」
t「え?」
授業が終わるなり、すぐさま保健室へ駆け込んだ
t「ya!大丈夫…か…」
真っ先に浮かんだのは
眠っているyaの周りに沢山の蜘蛛の巣や蝶の亡骸、虫の残骸があった
どうやら保健室の先生はいないようだ
t「どうなっとるんや、これ」
yaに近づこうとすると、蜘蛛が襲いかかって来た
蜘蛛の糸が皮膚に張り付き、じわじわと何かが吸い取られていくような感じがする
それでも、yaに近づく
この光景はなんなのか、本人に聞かなければ何もわからない
何かを抱えているのだとしたら、俺が救ってやりたい
ちょっとでも楽にしてあげたい
そう思い、yaを優しく揺さぶる
y「ん、うぇ、なんでttが……!」
y「あ…ご、ごめん。このこと、秘密にして?」
t「…え?」
ーステータスー
名 tt
性 ♂
病 無し
元気とコミュ力が人一倍多い優しい心の持ち主
誰かを助けようと思うばかり、傲慢になってしまうことも
優しいからこその残酷さである
皆さん❤️押すのクッソ速いですね!?
投稿して気づいたら1000超えてました
本当にありがとうございます
次回も❤️1000お願いします🥺
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