~第一章~ 初めての友達
【むぎの通う学校には様々な種族が共存している。 もちろん人間もいるが、エルフ、悪魔、狐など他の種族もいる。 授業は基本合同だが種族にあった授業も存在する。】
どうも皆さん初めまして、僕の名前は海星 むぎです。今は昼食を食べています。 なんと哀しいことに入学して一ヶ月もたつのに僕は”ボッチ”なんです。話す相手も共に食事をする相手も居ない。
むぎ「…今日も屋上開いてるかな?」
むぎ(まぁ、屋上開いてなかったら音楽室行くかぁ…)
そんなことを考えながらいつも愛用しているギターを担いで廊下を歩く。歩いていると角で誰かと衝突してしまう。
ガンッ
むぎ「うわ!?」
衝突した二人は転んでしまう。そして一瞬ぼーっと見つめてからハッと気が付いてとっさに謝る。
むぎ「あっ、ごめんなさい!!」
見上げるとその人は申し訳なさそうにしながらむぎに手を差し伸べている。髪色は黄色で片目が隠れていてパーカーを着ている。そしてパーカーの真ん中には大きく”ぺ”と書かれている。
????「すみません…大丈夫ですか?」
むぎ「ぁ…」
返事をしようとするが何故か言葉が詰まってしまう。そのままおどおどしていたむぎはこの空気に耐えられず無意識に逃げ出していた。
ダッ
????「あ!ちょっ…え?」
〈 屋上 〉
むぎ「はぁ…」
屋上で景色を眺めながらため息をつく。よく考えたらあまりよくないことをした気がする。よし、土下座しにでもいこう。そう考えてた時向こうのほうで騒がしい声が聞こえる。
???「ーーー!」
むぎ「…?」
気になって少し耳を傾けてみる。
???「なんで!なんでまたすぐやられるの!?」
気になってみてみると、黒髪の猫の形の髪留めをつけた女子生徒がスマホに向かって何か怒鳴っている。よくよく見てみるとスマホにはとあるゲームが写っていた。ゲームで強い敵を倒せなくて、イライラしているのかずっと愚痴を言っている。
むぎ(…あのゲーム…もしかして!……話しかけてみようかな)
話しかけるのを決心して少し躊躇しながら話しかける。
むぎ「あ、あのぉ~…」
話しかけると女子生徒が振り向く。
???「あ、海星さん!どうしたの?」
むぎ「ぇ?何故うちの名前を…?」
???「『なんで』って…私たち同じクラスだよ…?」
むぎ「えっと…」
少し沈黙が続く。しばらくして沈黙を破るように女子生徒が口を開く。
蛍「あ、そうだ名前どうせ覚えてないでしょ?私、猫月 蛍っていうの!覚えてね?」
蛍「..所でなんで話しかけてくれたの?」
むぎ「そのゲーム…」
蛍「え!知ってるの?!」
むぎが言葉を言い終える前に反応する。そして、蛍は目を輝かせながら嬉しそうに話を続ける。
〈 数分後 〉
むぎ「凄い…熱量が…」
蛍「えへへ…こんなに聞いてくれるの海星さんだけだよ…」
蛍「
とちゅう。
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