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野狐中学校出身っ!………』

『おぉ〜!!一緒やん!!』

それが俺の人生を変えた人との出会いだった。

___自分は中学校でバスケットをしていて、稲荷崎高校に上がった今でもバスケ部に入ろうと思っていた。 しかし、少しいじられキャラの俺は 苦手な子に

『バレー部に調子乗ってた“宮兄弟“が居るらしいから、入ろうや。』

と、半強制的に入部届けを書かされ、安易な気持ちでバレー部に入ってしまった。

自分を変えたい。

はっきりモノを言えるような人に。

そう思っても出来ないのが俺だ。

どうせまたこの3年間もコイツにからかわれて、 従って、 つらい思いをして学校に行かないといけないんだって。 そう思っていた。___

『俺も野狐やってん〜!、 』

と笑顔で言ってくるのは、見るからに陽キャそうな金髪の、 顔はものすごく整っている人だ。

『お前の自己紹介は後やっ』 “バシッ“

とその彼の頭を叩いたのは、3年生だろうか、 国人の、優しそうな人だった。

『ちなみに俺も野狐やねーん』 なんて言ってきた時は、金髪の彼が『嫌、アラン君も自己紹介しとるやないかいっ!!』と、いいツッコミ? を入れ、先輩方はクスクスと笑っていた。意外に優しそうな人が多そうだとひとまずは安心。

しかし、2人の漫才のようなスピードについていけなかった新入部員に気づいた、いかにも真面目ですっ。 と顔に書いているキャプテン、だろうか。 『スマンな。いっつもこんなんで。 自己紹介、続けてもらってええよ。』と、俺が話しやすいように場をしっかり作ってくださった。

この方がそう言うと、ふざけ合っていた金髪の彼と、国人の方は勿論、周りの部員たちでさえ、ピシッと静かになった。 キャプテンの力、恐るべし。 そう思った瞬間だった。

そうして新入部員の自己紹介が終わり、次は先輩方の自己紹介へとうつった。 まずはキャプテンの

北信介さん。 それから、野狐出身らしい尾白アランさん。 大耳練さんに、赤木路成さん、小作裕渡さんに、銀島結さんに、角名倫太郎さん。

そこまで自己紹介が終わったところで俺の苦手な奴が言った。『ほら、あの二人。 双子の…』そこまで言った時 さっきの金髪の彼がよく目立っていたが、よく見ると隣の彼も金髪の彼と変わらない顔をして、体格をしていたという事に気づいた。 異なるのは前髪の分け方と、色のみと言った感じだ。強いて言うなら金髪の彼の方がずっと 笑ってるようなイメージで、隣の銀髪の彼は片割れに表情筋を吸い取られてしまったかのように無表情。

『俺は、宮侑やっ! ポジションはセッターで、好きな食べもんはトロや! あー、後…

下手くそ嫌いやから。

よろしゅうな〜。』

『俺は宮治や。 ポジションは、WS 。好きな食べ物は、せやな、めし かな。 コイツと絶対間違えへんように頼む。 よろしゅうな。』

しばらくは、皆呆然としていた。

一気に2人で自己紹介しちゃったのもそうだが、

自己紹介のくせが凄い。 2人だけだ、好きな食べ物とか言ったの。 そして侑さん。 下手くそが嫌い、と。 俺とは違ってハッキリ言えるタイプのようで羨ましい。 治さんは、侑さんと間違えないように頼む、 という事は きっと治さんの方がまだマシ、なのだろう。______

俺が中学2年生の頃の話。

一個うえに、バレーがめっちゃ上手くて顔がカッコイイ双子が居るっ。

と、クラスの女子軍が騒いでいた。

まぁ、勿論クラスの男子はいい気はしなかったようで。

特に体育祭や、球技大会の時は毎日6人ほどに告白されていたとか、なんとか。

だが、そんなモテモテの宮兄弟さんが

告白を了承することはなく、同じ理由で断るのだった。

『俺は初恋の人と、付き合うって決めとるから』

それでも諦めない気の強い女子たちがいた。

たまたまその女子たちは侑さんのことが好きらしくて、全員で猛アタックをしたとか………

そこからはそんなに詳しく聞いていないが、

その次の日からその女達が学校に来なくなったのは事実だ。 きっと、侑さんが________

『おーーい、聞いとる〜?』

その声でハッとした。

俺の目の前には侑さんがいた。どうやら俺がぼーっとしている間にみんなの自己紹介が終わり、今からちょっとした練習が始まるところだった。

そんな中、野狐中学校を卒業した俺と、俺の苦手なやつと、宮兄弟で集まり、何か言いたげで侑さんが見つめてくる。

少しドキッとした、 何のドキッ かは分からない。 けど、茶色の綺麗な瞳に 少しミステリアスな 何を考えているのか分からないそんな顔に吸い込まれそうになった。

そんな事を考えていると侑さんが口を開く。

『君ら、野狐出身なんよな??』

『あ、はい。 』と俺、 『は、はいっ。、』と俺の苦手な奴。 さっきまで “宮兄弟が調子乗ってるから懲らしめたい“と言っていたやつとは思えないほど、 ビビっていた。 ちょっと面白い。(笑)

『君らさ、野狐ん時バレー部ちゃうよな?

初心者?、 バレーできんの? 足引っ張らへん?』

前言撤回。俺も怖い。 侑さんのバレーの愛がとても伝わってくるような話し方。 自己紹介の時に下手くそが嫌いというような人だ。 大分自分に自信があるのだろう。

何も答えられない俺らに助け舟が出された。

『ツム、怖がられとるで。今日から入部なんやから、そんなん聞かんでもプレー見たらわかる話やろ。はよ、練習すんで。』

それから治さんは、さり気なく侑さんの背中を押し、俺らの方を振り向いて言う。『スマンな。ツムはあーゆー奴で。悪気はないねん。許したってや』

そう言えば 治さんは、侑さんの方に走っていってしまった。 プレーを見たらわかるということは、とてもプレッシャーがかかるではないか…

やっぱりちょっと怖いかも、、

宮兄弟。 これから長い付き合いになりそうだ。

今のところ、うまくやっていけるか心配である。

それでも部活に入ったからには精一杯がんばる、というのが俺のプライドというものだ。

元々バスケをしていたため、体力はある方だし運動神経も悪くなかった。体育のバレーの授業では活躍できるぐらいの技術も持っていたため、辞めさせられることはなさそうだ。と、モチベをあげ俺も皆がいる方に走っていくのだった____そしてこれから宮侑さんに心を奪われるとは、まだこの時は何も知らなかった_______

𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭

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