かつさんど

▷１

🖤

俺には幼馴染がいる

いつからかそいつは女たらしになっていた

それからだんだんと話さなくなっていた

中２で転校していき離れ

高校でまた、再会を果たした

そいつは相変わらずの女たらしだった

ずっと笑みを絶やしてはいなかった

しかしその笑顔は俺が見ていた笑顔とは違うもの

そう感じた

ある日俺は勇気を出して声をかけることにした

「よぉ、久しぶり……俺うりっつうんだけど…、覚えてる、？」

「…おぉ！久しぶり！うり〜！」

以外だった

そいつは笑顔いっぱいに答えてくれた

不意にもときめいてしまった

これが俺の叶わぬ恋の始まりだった

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💙

僕は頼れる兄…そう言われている

まだ高２…

もう高２

ある日先生にプリントを運ぶよう言われていた

しかしうっかりと落としてしまった

急いで１人で拾った

するとプリントを持った手が僕の顔に近づいた

驚いてそのプリントを持っている人の顔をみた

見たことない人だった

この人は後輩だ

直ぐわかった

僕よりも明らかに背が低かったからだ

顔も整っており見とれていた

直ぐに正気に戻りお礼をした

「あっ…ありがとうございます」

「センパイっすよね？」

「２年です、」

「センパイなのにドジですね」笑

初めてだった

ずっと頼られていた

その言葉に胸が躍った

これが僕の初めての…叶わうことのない恋の始まり

END